雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

プレゼントの極意

先月は、2Way-Deskを作るぞーと意気揚々としていましたが、

いざ、作ろうと思うとやっぱり昇降装置に当たる機能をどうしようか

考えてしまい、アイデアの改良はしつつも実行に移せないんですよね。

まず材料の一つとして、歪みを抑えるX型のブレース(筋交い)が

なかなか見つからない。

IKEAのショップで見つけたけれど、送料を入れると思いのほか高額。

まあ、高額といっても高が知れているのですが、自作するものには高額ということです。

木材でブレースをしてもいいですが、重くなるしスッキリさせたい。

ということで、このプロジェクトはなかなか進みそうにありません。

 

その代わりに最近作成した工作を紹介します。

といっても出来合いの工作キットのようなものなので、

それほど熱の入った制作ではないのですが、見た目はいいので

今回、我が家の厚労大臣の誕生日プレゼントとして買いました。

f:id:Cenote:20220218023600p:plain

プレゼントするやいなや、彼女が隣りにいながら結局ぼくが作りました。

作成(組立)込みのプレゼントですね。

f:id:Cenote:20220219114637p:plain

選んだ理由の1つ目は、まずモチーフとしてのミミズク。

うちらからすると動物の中では、飼っていることもあって猫に一番愛着があるわけです。

しかし、これはミミズク。

フクロウに耳みたいな飾りのついたミミズクは、実は先代のタイショーにそっくりなんです。

変な表現ですが、タイショーはミミズクに似ていたのです。

タイショーを彷彿とさせるミミズクが結構いるということで、結構ミミズクやフクロウもうちらの好きなキャラクターなのです。

で、これは何かというと、ペン立てですね。

上から見るとこんな感じ。

f:id:Cenote:20220218023621p:plain

中の箱は取り出せて、他の面に形の違う穴が開いているので

好きな面を上にしてセッティングすると、ペン以外のものも

入れられるって代物です。

f:id:Cenote:20220218023725p:plain

そして、手作り感。

単なる出来合いのものではなく、うちらが好きな手作り感やパズル性も少し含まれているということもあります。

そしてインテリア性。

さらに部屋に飾るとしても、木製なのでうちの他のインテリアを邪魔しないだろうというかなりピタッとハマるものだったわけです。

 

それにしても、毎年プレゼント探しは大変です。

でも、ある程度「こんなのがいいかな」というアイデアが湧くと逆に

探すのも楽しくなってきますね。

ただ、この心境の境地に達するのにかなりの年月がかかりました。

今でも引きづられる事が多いマインドとして、今までプレゼント選択で頭に思い浮かぶベストな属性は「相手が必要としていて欲しいもの」というものでした。

やはり今まで自分がもらって嬉しいのはそういうものだからです。

そしてそれを普段の生活の中で観察して見つけるわけです。

どうなんでしょう。

方向性は悪くないと思いませんか?

ぼくが今までプレゼントしてきた中で未だに「信じられない」という語り草になっているものがあります。

包丁です。

まだ若かったぼくとしては彼女が自活している様子を観察していて必要だと思ったものだったのです。

「いつも切りにくそうにして、その割に買い換えようとしない。

絶対、欲しいに違いない。

それなら買ってあげよう。」

そう思ってプレゼントしたものでしたが、今でも思い出すたびに「あれはひどかった」と言われます。

確かに必要でほしいけど、プレゼントとしてはもらいたくない。

ム・ズ・カ・シ・イ

かといって、うちの細君は世の中の多くの女性がもらうと嬉しい宝石類やブランド物には目もくれません。

そういうものはあげる方からすると高価なものなので助かるのですが、選ぶという観点で、そういった一般的価値観が高いものを除外するとてもむずかしくなるのです。

そんな彼女から学んだプレゼントの極意は

「相手がときめくだろうと思って選んだ気持ちが乗っかるもの」です。

まあ、当然といえば当然ですが、とにかくこれは主観的要素が大きすぎてその感覚を得るのにかなりの歳月がかかりました。

そのモノの本質を得ないとわからないからです。

 

極端に言えば、そのへんに落ちてる石でもいいわけです。

そして何の役に立たなくてもいいんです。

高価だからもらって嬉しいんじゃなく、例えばその石が、飼っている猫に似ていて、そう思ってちょっと模様付けしたらその猫っぽくなるぞと思って少し手を加えたとかいうものだと、単なる石じゃなくなるわけです。

ただ、そんな丁度いい石を見つけるのは偶然性に頼りすぎるところが大きいから毎回当てはめられないけれど、とにかく値段は関係ないわけです。

ぼくなんかは作ることがもともと好きだから、素材とテーマさえ見つけられたらその先の作業は結構楽しくなるわけです。

そういうことがわかって以来、色々な切り口からプレゼント選びをしてますが、ふと思ったんです。

逆にぼくが彼女からプレゼントとしてもらうことが多いのが服や手袋、マフラーなどです。

ぼくに言わせれば衣食住の一つとして必要だけども興味関心がないカテゴリーの一つなんですよね。

それは彼女も知っています。

どんなもんかと思ってしまいます。

ただ、「思い」はめっちゃ詰まっていることはわかってるから嬉しいですが、ときめかない・・・。

嬉しいけどときめかない。

うーん。

世間一般には嬉しいのかもしれないけど、やっぱりね。

包丁とどこが違うの?

賛成してくれる人の数はかなり違いそうだけど、本質は同じじゃないか?

と思うのはぼくだけでしょうか。

男にときめきは不要なのか?

 

そしていざ、答え合わせ。

f:id:Cenote:20220219130411p:plain

 

喜んでもらえました。

ぼくも成長してきましたね。