雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

ある日の陥没

歯に穴?

10年単位ぐらいで、少し歯茎が腫れたり、痛みとは言えない違和感を感じたりして、歯医者に行くと、特に特定できる問題もなくチョチョっと薬を塗られて、歯周病予防のためにも定期的に検査したほうがいいと、「説教」じみたことを言われながらしっかりした歯磨きでマッサージするよう歯の磨き方の「講習」を受けます。

つまり、いつも検査しても特に虫歯はなく、最終的に歯垢の除去に誘導されて終わる。

まあ、ぼくとしてはこのくらいのスタンスで歯医者と関わるぐらいがちょうどよいかと思っていますが、ある日、いつもあった歯がないことに気がつきました。

口の中というのは、常に舌で異常がないかパトロールしてますよね。その際に、「いつもあった歯がない」というのはもちろん言いすぎですが、いつもあった歯の「一部」がないことに気がついたんです。

奥歯ってだいたい4隅が盛り上がってますよね。

その一つがなくなっていたのです。

正直なところ、その時の状況は忘れてしまっており、正確にどのように発覚したか思い出せません。

「歯のパトロール」は、たいてい朝の目覚めから程なくしてスタートするものだと思うので、おそらく朝に気がついたのだと思うのですが、それだと夜に寝ていたときに陥没したことになります。するとそのときの歯のかけらはどうなったのか…。

思い出せない…。

もしも、日中であればもちろんそのとき気がつくだろうし、もしも食事中であれば食物に歯のかけらが混ざって「ジャリ」という感覚で気がついたはずです。

思い出せない…。

ただ記憶にあるのは、気がついたら陥没していたということで、痛みもなく穴が空いたということです。

いずれにせよ「え?」どういうこと?です。

恐る恐る鏡で見てみるとガッツリ穴が空いていたんです。

ガンの切除もこんな感じなのだろか

たまに道路が陥没する衝撃映像がありますが、おそらく事態はそのように起こったと思うのです。

つまり、歯の内部で侵食が起こり、空洞化し、表面のエナメル質だけではものを噛む圧力に耐えられなくなって陥没した。

驚いたのは、これだけの大穴が空いても痛くないことでした。

神経はもっと奥までしか出てきてないということなのでしょうか。歯の断面イラストだと、もうそこまで神経が来ているように思えたらからです。

とにかく直ぐに歯科に行き埋めてもらいましたが、今回は、前回の虫歯程度では済まないと覚悟していたら、案の定実際に陥没したのは歯の1/4程度のハズですが終わってみると3/4程度が銀色になっていました。

がんの切除手術をすると、実際の患部の何倍もの組織を切除すると何かで読んだ覚えがあります。

まあ、がんの場合は、取りこぼしがあってはならないし、転移している可能性があるからといったような理由だったと思いますが、歯の場合はどうなんでしょう。

詰め物との接着面が多いほうがいいということなのでしょうか。

とにかくその時は、見た目は結構なダメージっでしたが、痛みを感じることなく済んだことでホッとしていました。