前回はぼくが贈ったプレゼントの話でしたが、今回は我が母君のプレゼントのお話です。
毎回、ぼくや細君の誕生日近くになると、母君から誕生日プレゼントが届くのですが、その内容物はぼくからしてもかなり「変」だと感じてしまうものが多いんです。
よく芸人さんの親御さんとかで面白い方が紹介されることがありますが、うちもかなりいい線行ってるんじゃないかと思ってしまいます。
と、自分でハードルを上げているようにも思いますがどうでしょうか。
基本的には食べ物
以前は、母からしたらぼくが子供の頃から好きだったものを思い出して、懐かしいと思うようなものや、面白いと思うものだったりして、それなりに気を使っているのかなと思うのですが、最近はそういった面白い食品というのはあまり健康的じゃない物が多く、このブログでも扱っているようなよろしくない添加物なり加工がされている物が多いんですよね。
梅味のそばとか、さやえんどうのチップスとか、今や日本ではその辺で買えるものも多々あり、別に送るほどでも…というものなんですよ。
まあ数年前からうちらの健康志向ぶりはちょくちょく押しつけがましくならない程度に知らせていて、それなりに共感を得ているけど、やっぱりレベルが違う(ぼくのレベルというかうちの厚労大臣の)から、その要件に当てはまるものはまずないです。
だから、さり気なく
「今は、好みも昔と違うんだよ〜。変わってないところがあっても今はこういうものは食べないんだよ〜。あとこっちでも売ってるよ~」
ってことを伝えているのですが、やはりあまり理解されてないようなんですね。
例を言えば「玄米は体にいい!」と言ったら玄米なら何でもいいと思ってしまい、無農薬でないと栄養以外の問題があるということは忘れてしまうか、「白米よりはいいんでしょ!」という感じだったり、梅干しは健康食品だとか、勝手な解釈や短絡的な思考をするといった感じでしょうか。
でもそういえば、「あんたも食べないの?」って訊かれたこともあるから、健康志向はカミさんだけかと思っているところもあるのかもしれません。
まあ、そういうものは、仕方ないとして・・・。
ちょっと高めの自分用にか買わないもの
多分、自分も普段気になってるけど、高いから買わないでいて、こういう機会に買って、半分だけ自分で消費して残りを袋に戻して「プレゼント」にしたもの。
おそらく、「高価」だからプレゼントに値するだろうという考えがあるのか知りませんが、そんなふうに想像しちゃうんですね。
自家菜園の収穫物
あとは、庭で採れた熟れたゴーヤとか、紫蘇の葉とか、確かに好きですけど、それ送る?と思うものがタッパに入れたりビニール袋にグルグル巻にされてクール便でもない普通の荷物として送られてくるんです。
だから、ある時、お届け物の箱を開けてみると、何やらビショビショになった袋が出てきて中の箱やら新聞の切り抜きやら、本来包んじゃいけないような大切なものがグショグショになっていたんです。(もちろん乾かして使うんですが)
言うまでもなく、ゴーヤとか紫蘇の葉とかが一部液状化してしまったんですね。
不在で一日ぐらい受け取りが遅くなったときもあったかもしれませんが、その間に完熟してしまって、振動で揉まれたんでしょうかね。
スゴイ剣幕の理由
まあ、現状を伝えたので、もうそういうのは送ってこないかと思いきや、それ以来到着指定日になると電話がかかってきて、「荷物届いた?」ってわざわざ聞いてくるようになったんです。
まあ、届いて玄関においたまま後で開けようと思っていたりで、数時間おいて、さて中身を確認したら感想も含めてメールしようと思っていた矢先とか、タイミング悪くかかってくるんですよ。
そして、「届いたよ〜。ありがとうね」というと、「どうして『届いた』って連絡くれないの!」と怒号を飛ばされたんです。
「あ、ごめんごめん。」とタイミングの問題だという理由を説明すると、
「ちゃんと届いたかどうか気になってんだから!」とすごい剣幕で怒り出したんです。
いやあ、プレゼントもらっておいて(いや、それほどでもない)、言い返したくはないけど、それ相応に言い返すわけです。「何日も連絡してないんじゃないのにそんなに言われることないだろう?」と。
それでも、気になるものは気になるらしく、起こりモードはそのまま。
何をそんなに気にしてるんだときくと、「荷物が行方不明になったら探してもらわないといけないじゃない!」というのです。
以前、ぼくが海外生活をしてたとき荷物の紛失の心配をしていたころのことがまだ染みついているのか知りませんが気になるんですね。
「ここはメキシコじゃないんだから、紛失なんてそうあるもんじゃない」とか、そんなに気になるなら、「追跡番号が付いてるんだからそれで確認したらいいやん?」って返事になってしまうわけです。
80歳近くにもなると、もっと時間がゆっくり流れるもんかと思っていたけど、逆ですね。そしてそういう配送の「機能」を思いつかないか、めんどくさいらしいですね。
向こうの論理はそのままに、妥協できないらしくなかなか怒りが収まらないので、言いたくはないけど言うしかないと思って、心を落ち着かせて「感謝はしている。ありがたいと思っている」ということを前置きした上でこういうわけです。
怒られるぐらいなら
「プレゼントを贈ってもらって文句をいうのもイヤダけど・・・、いや、言いたかないけど、プレゼントと言っても、送るほどでもないものをもらって、その上、ちょっとお礼の連絡が遅れたぐらいでそんな風に怒られるぐらいだったら、もらいたくないと思ってしまうよ。せっかく送ってくれて感謝の気持ちがあっても、そんな気持ちが吹っ飛んでしまうんだから、そっちからしてもそんな風に思われたくないでしょ。」
まあ、ここまで言ってやっと落ち着いてくれるんですが、しばらくするとこの理屈を忘れてしまい、また次回同じことを繰り返すんですよ。
3~4回はこれを繰り返してやっと落ち着きます。
そんな中、珍しくヒットしたプレゼントがあったんです。
それについては次回に書きたいと思います。