雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

「医食同源」ひふみキッチン 豊中にあり

外食は健康の敵!的な意見がありますよね。やはり営業として食事を提供しているサイドは利益の確保が経営を続けていくうえで大切です。一方お客サイドは言うてもそれほど健康に気を付けてお店を探すことはないんじゃないですか?味や価格が一番、健康的な料理を提供してくれたらラッキーぐらいじゃないでしょうか。

うちは違います。まだ投稿していないので説明しづらいですが、外食はキッチンが見えない分、公開されている情報に関してはかなりシビアにうちらなりのラインを引いており、見えない部分は想像し行くか行かないか決めます。

誰と行くか、どういう目的で行くかによって、もちろんそのラインに妥協せざるを得ない場合もありますが、そういうときはその内容を心得ながら入店します。とにかく100%妥協無しで行ける外食店は少ないです。

そんな中、「外食店もそんなのばかりじゃない!」という声が厨房から聞こえてきそうなお食事処を細君が見つけてきました。

 

「『医食同源』体が喜ぶご飯で健康に美しく

ひふみキッチン

薬膳スープと体においしいごはん」

http://www.hifumikitchen.jp/index.html

 

阪急岡町駅から徒歩7分。住宅街に位置するお店です。サブタイトルにあるように健康にとても留意された料理を提供しています。

細かいことは省略しますが、無農薬野菜やお米、玄米、調味料を使っているようです。

今日は3人で行きそれぞれが違うメニューを注文し、みんなで少しずつおすそ分けしていただきました。

 

  • ひふみ夜定食

日替わり定食で、今日は厚さ8㎜ぐらいのポークソテーでした。

 

  • 薬膳からあげ定食

唐揚げに使っている油が何か気になりましたが、ここ何か月も揚げ物を避けてきているので久しぶりに食べたいと思い注文しました。普通のからあげかと思いきや、さすが薬膳、少しずつほんのりと懐かしい、あまり唐揚げでは感じたことがない風味が口から鼻へ抜けていくのを感じます。その風味が何か知ってるけど思い出せない。そうだ、メニューを見よう…。「八角紹興酒」で味付けされているとのこと。そうそう!八角の味だ。紹興酒はよくわからなかったのですが、主張することなくほわっと心地よく鼻を抜けるこの風味の唐揚げは普通ではないおいしさでした。

 

  • ひふみのお肉定食

こちらは「たっぷり玉ねぎの乗った南洲ナチュラルポークのステーキ」

 

上記の感想から一目瞭然かと思いますが、ぼくが注文したのは「薬膳からあげ定食」です。他の2つも、マスタードの粒のようなソースがかかっていたりおいしかったですが、一口ずついただいたため感想を引き出せ、記憶に留められるだけの量に達しておらず、残念ながらここには表現できません。次行ったときのお楽しみとしておきます。

その他、食前に「果実酢ビワミンのソーダ割」というクコの実入りの赤いお酢をいただきました。甘酸っぱさが食膳に口の中をスッキリさせてくれました。

また、連れがビールを飲みたいということで、「ハートランドビール」なるものを注文し、これも数口分けてもらいました。主食がお米なので麦は食べ合わせとして不適格なため味見程度にしました。ぼくは酒飲みではないので詳しいことはわかりませんが、まずエメラルドグリーン一色の瓶。その外観は珍しく映りました。そのボトルネックの部分にぐるっと巻かれたラベルに小さく表示されるべきものが書かれている。瞬間的に認識したのはそれだけ。ラベルは?と思ってしまいましたが、掴んでみて「おっ!」。ロゴが瓶にエンボス加工されている。なんとシンプルと思ったら、ビール自体も「麦芽とホップと水」だけだそうです。どうやら「素」がコンセプトのようで何から何までシンプルにしたビールは味もシンプル。あまりビールを得意としないぼくにも飲みやすいビールでした。あまり出回っていないと思うのですがなぜだろう。

今回、健康的に気になるところが全くなくおいしくいただけました(上から目線ですみません)が、1つだけ凡ミスをしてしまいました。それはご飯は玄米か五穀米が選択できたのですが、注文時に指定するのを忘れてしまい、その結果五穀米が出てきてしまったことです。五穀米もおいしかったので味的にはまったく失敗感はありません。逆に玄米よりもおいしかったかもしれません。

食後には「玄米コーヒー」なるものをいただきました。コーヒーとはいってもカカオとは無関係なので、玄米を原料としたコーヒー風飲料ですね。飲み始めは初めての苦みの感覚にミルクを入れたい…と誘惑されましたが、ミルクは付いてきていない。濃い麦茶に少し近いけど飲み進めて行くうちにだんだん「ミルクは入れたらダメだな」とそのおいしさがわかるようになりました。たぶん最初は「コーヒー」という名前に引っ張られて味を想像してしまったため、頭が軽いパニックを起こしたのかも知れません。最後の方はコーヒーとは別物と認識することでおいしさを感じることができるようになりました。

こういったお食事処はいいですね。他のメニューも是非しっかりと試してみたいです。そしてお食事もいいけど、メニューをみるとスイーツも豊富にあるのでカフェとして訪れるのも十分ありですね。店内の雰囲気も落ち着いていてとてもおしゃれできれいです。

おいしいお料理ありがとうございました!