雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

炭水化物の天敵出現ーアクリルアミド

先日トランス脂肪酸についていろいろ調べていましたら、こんな物質に出会いました。

アクリルアミド

でんぷんの加熱

こんな名前初めて聞きましたが、どれだけの方がご存知なんでしょうか。非常に簡単に一言で言うと、

「でんぷんを高温で加熱すると発生する発がん性の可能性の高い物質」

らしいです。

情報によると、食材に含まれているアスパラギンアミノ酸の一種)と糖類が高温で加熱されたときに化学反応を起こして生成されると考えられているもので、でんぷんをある程度熱すると出るらしいので、でんぷんを多く含むジャガイモは特にその可能性が高いとのこと。そしてその他のものも、特に炭水化物を加熱すると徐々に発生するらしいのです。

そして発がん性の可能性というのが、国際がん研究機関(IARC)によると「2A(人に対しておそらく発がん性がある」と評価されており、これは防腐剤や、ディーゼル排気ガスと同じ系列のものというのです。

120℃で水分がなくなってくると…

では何度ぐらいの高温で発生するかというと120℃以上とのこと。かなり低いですよね。こんな温度で料理できるの?という感じです。120℃というと「煮る」、「蒸す」、「茹でる」というつまり水分を多く含む調理方法では到達しない温度なので心配はいらないのですが、「焼く」、「炒める」「揚げる」という調理方法では注意が必要になります。そして焼いたり炒めたり揚げる場合も、素材に水っ気があるうちはまだマシらしく、なくなり始めると少しずつ発生しやすくなるというのです。

お米を炊くことを考えると、水が含まれているので100℃以上にはなりませんが、圧力鍋を使ったりしておこげができると何度ぐらいになっているのかちょっと心配ですね。おいしいんですけど、あまり多く食べない方がいいかもしれませんね。

トランス脂肪酸に気を取られ過ぎると…

つまり、トランス脂肪酸をできるだけ発生させないようにオリーブオイルでジャガイモの揚げ物をしようと思っても、120℃に到達したところで思ってもみなかったアクリルアミドという新たな刺客の生成が始まってしまうのです。またジャガイモは冷凍していたものほど発生しやすいとか、ジャガイモを多く消費される方は是非一度下記の記事をご覧になってください。

厚生労働省:アクリルアミドを減らすために家庭でできること

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/a_syosai/teigen/pdf/aa_kani.pdf

せっかくの玄米パンケーキはどうなのよ 

そんなことを思ったら、以前、玄米粉のパンケーキのレシピを投稿しましたが、これもパンケーキなだけあってフライパンで焼いているのでアクリルアミドが心配になってきました。そこで、温度を測ってみることにしました。

パンケーキを焼いている間、焼いているパンケーキに温度計を刺しフライパンとの接点の温度を測ってみました。

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まず、焼き方を説明すると、焼き始める前、生地がフライパンにくっつかないように一度ある程度まで強火で熱し、火力を弱にして生地を流し込みしばらくしてひっくり返し、弱のままもう一面も焼き上げます。測ってみると一度熱したフライパンが約120℃、生地を注いている間に徐々に温度は低下していきます。そこからが未知数です。ただ生地の温度が初めは低いので、フライパンの温度が生地に移って行くことで焼かれていくのでしょうが、ひっくり返して出来上がったときフライパンに接するまで生地に刺した温度計は100℃前後を示していました。

温度計はこんなのを使いました。

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最初にフライパンを強火で熱する温度が120℃で抑えられれば、そこから弱火にするガスコンロの火力ですが、レバーの一番左に寄せた状態で、水が微かに沸騰を続けるぐらいの火力なので、おそらく全体を通しても120℃には達していないと思います。その「弱」についても、我が家のコンロは普通のご家庭にある普通のものなので、だいたいどのご家庭でも共通しているものと思いますが、「弱」のままで放っておいても焦げない程度の温度で焼くので、アクリルアミドは阻止できていると思っております。

ただ最初に熱するフライパンの温度の120℃を見極めるのが難しいです。ずっと温度計に張り付いていられればいいのですが。

生成されているかいないかは正直わかりません

まあ、しっかりと測定したわけではないのですが、とりあえずそれ程心配するものではないかなと思っております。

先日ご紹介した下の本を読んでいて知ったのですが、この本は脂肪について、特にトランス脂肪酸の危険性に警鐘を鳴らしているものです。その一部に横道に逸れる形で少しだけアクリルアミドについて言及されています。よかったらご一読ください。

 

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沼津干物5魚種セット~天日干し小ぶりなひもの詰め合わせ~

再び楽天買い回りで購入した食材の紹介です。

これは年末に購入しましたが、アップが遅れてしまいました。普段の買い物です。魚の干物です。

駿河湾特急

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こうやって見るとちょっと地味ですね。それでも5種類の干物があるんですよ。ま、それだけ素材そのものに近いということです。今回のセットはお試しセットということで、比較的小ぶりなものとなっています。わかりにくいと思いますので、ショップの写真を拝借…。

  1. 真アジの干物
  2. 真アジ醤油干し
  3. かます
  4. 金目鯛
  5. さんま

原材料:真アジ(国産)、キンメダイ(国産)、カマス(国産)、さんま(国産)、塩、醤油干しには醤油、砂糖、ゴマ

気持ちいいぐらいシンプル。基本的に魚と塩のみで、御覧の通り無添加。化学的な添加物は一切使われていません。酸化防止剤もなし。でも伝統的な職人による手開き加工こだわり、一枚一枚丁寧に、それも今では珍しい天日干しで干しているとのこと。

駿河湾特急 

 

 

オイルの話ートランス脂肪酸とは?飽和脂肪酸とは?オメガ3?アマニ油がいい?ココナッツオイルは?

体に良いオイルとはどんなオイル?

最も身近なオイル

おそらく世の中で最も身近な食用オイルはいわゆる「サラダ油」でしよう。昨今アマニオイルやオリーブオイル、ココナッツオイルが注目を浴びていますが、どういうことなのでしょうか。簡単に言えば「体に良い」ということを理由にあげていることと思います。ではどういった理由で体に良いのでしょうか?

ぼくもそんな疑問を抱いて調べてみました。インターネットで大概のことはわかりますが、書籍からも情報を得て自分なりの疑問を解消してみました。解消できない部分ももちろんありますが、それはそれとして置いておくしかありませんが、基本的には理解できましたので記事にしたいと思います。

下記の書籍を参照しました。

 


 


 

ココナッツオイルやオリーブオイル、アマニオイルが「体に良い」と言われる理由

これら二つのオイルの「良さ」は異なります。まずココナッツオイルは油の分類でいう飽和脂肪酸(常温で固形)に属し、比較対象されるのが動物性油脂のバターです。ココナッツオイルは比較的エネルギーに変換しやすいという点で、体内に蓄積されにくいために良いとされています。

そして後者の二つは不飽和脂肪酸(常温で液体)に属し、基本的には人体に悪影響を及ぼすとされるトランス脂肪酸がかかわっています。トランス脂肪酸はそもそも人間の体には必要ありませんが、無意識のうちに摂取してしまっていることが多い脂肪酸なのです。そんなトランス脂肪酸も、ある一定量までであれば問題ないのですが、その量を超えると悪さを始めます。その一定量というのは、WHOは総エネルギー摂取量の1%未満と定めており、一般的な脂質の摂取が多い国ではトランス脂肪酸に対する制限などが厳しい一方、脂質の摂取量が比較的少ない日本ではあまり大きく取り上げられていません。しかし昨今では日本でも食事が欧米化してきていることもあり、実際に脂質を多く摂取する人も増加傾向にある中、そういった人に対してトランス脂肪酸の摂取を抑えることを助けるうえで、オリーブオイルやアマニオイルが注目を浴びてきていると言えます。

オイルを分類する上で大切なのが脂肪酸の含有量で、下記に説明するそれぞれの脂肪酸が単体でそれぞれのオイルに含有されているわけではなく、その比率が一番多いものやそういった性質のものに分類されると考えた方が正しいようです。つまり以下で説明する例えば「オメガ6のオイル」といっても、オメガ3やオメガ9の脂肪酸も多少なりとも含まれているのです。あくまでもオメガ6の脂肪酸が一番多く含まれたオイルだということを念頭に置いて読み進めていただきたいと思います。

それゆえそれぞれのオイルは性質や作用が全く異なりますが、まずはそんなトランス脂肪酸の概略から始め、オイルの分類についてご紹介します。それらを踏まえたうえで何が良くて何が悪いのかを考えてみたいと思います。

ぼくなりの結論を早く知りたい方は、以降を飛び越えて「まとめ」に行っていただけたらと思います。

トランス脂肪酸を知ろう

トランス脂肪酸の生成

ではまず、人間には不要なトランス脂肪酸とはどういったものなのか見てみましょう。トランス脂肪酸は牛やヤギの肉や乳の脂肪に数%、天然の植物の脂肪の中にも少量存在します。さらにトランス脂肪酸は植物油や魚油に人工的に水素を付加して硬化させた硬化油を製造する過程で大量に生成されます。硬化油とは、マーガリン、ショートニングファットスプレッドというものです。つまりそれらには大量なトランス脂肪酸(数%から数十%)が含まれていることになります。昨今では製造者も意識的になっているため以前よりは少なくなってきているとはいえ、やはり含まれてしまいます。さらに重要なことはオイルを高温処理したり、特に電子レンジで加熱する(マイクロ波加熱)することでも生成されます。そんなトランス脂肪酸は調理された食品では脂肪の最大60%を占めると言われています。

トランス脂肪酸の悪いところ

脂肪と言うと一般的には悪いものと捉えられがちかと思いますが、脂質は人間が必要とする大切な栄養素である上、種類がいろいろあり、バランスよく摂取する必要があります。しかしトランス脂肪酸は不必要なうえ、摂取量が上述の総エネルギー摂取量の1%を超えて増えると、そのバランスが崩れ、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)がHDLコレステロール(善玉コレステロール)より増えてくるため、人間の体の細胞膜、特に脳や神経や血管の細胞膜が、にせの脂に置き換えられ、栄養素や老廃物などの物質の出入りを正しく行えなくなり、結果的にがん、うつ、認知症動脈硬化、肺炎、脳卒中などの病気を引き起こすとされています。つまり、脂肪は、それ自体が体を攻撃するウイルスや病原菌、発がん性物質のように「体に悪い」という意味ではなく、体の構造体の強度に大きく影響するという意味での良し悪しなのです。

そんなトランス脂肪酸に対抗するために

つまり日々の生活で肉や揚げ物といった脂質の多い欧米食を気にせず多く摂っている人はトランス脂肪酸を多く摂っている可能性が高くなるので、脂質の摂取量を自分でコントロールできるところでは意識的にできるだけトランス脂肪酸を生成しないオイルを使った方がいいということになります。

どんなオイルがトランス脂肪酸と縁遠い?

そこでトランス脂肪酸をあまり摂取しないために、できるだけトランス脂肪酸とは縁遠いオイルが理想となります。先ほども書きましたが天然物を除きトランス脂肪酸が生成されるタイミングというのは大きく3つあり、

  1. オイルの製造時
  2. 調理時
  3. 電子レンジ加熱時

です。

オイルの製造時

ということで、一つ目に大切なのはオイルの製造過程で熱が加えられているか否かという点になります。植物の種から油脂を抽出する際、より効率的に多く採るために高温の熱を加えることがほとんどで、その時に生成されてしまいます。そんなオイルを避けるには「コールドプレス加工」で製造されたオイルが安心です。ただコールドプレス加工には製造費用が掛かるため、安価にオイルを提供したいオイルメーカーではその加工法を採用することが少ないですが、ラベルにしっかりと表記されているので、注意して見て見てみてください。そういう意味でサラダ油は特に明記されていない限り加熱処理されているため、含有割合には差がありますがトランス脂肪酸が多く含まれていると思われます。

調理時

そのようなオイルを調理時にさらに加熱すればさらにトランス脂肪酸が増えていくことになります。またせっかくコールドプレスされたオイルも加熱してしまえば、そのオイルを選んだ意味が全くありません。つまりフライパンで炒めたり揚げたりするときに生成されるわけです。ここまで熱を加えられなかったオイルを待ち構えているのが、そういった調理法で、その際に注意したい点はオイルがどの温度で変質し始めるか、つまり何度までの使用に耐えられるかが重要になってきます。いわゆる「臨界温度」です。その臨界温度はそれぞれのオイルで異なるということがポイントととなります。

例えば

  • 落花生オイルは220℃
  • オリーブオイルは210℃
  • ココナッツオイルは200℃
  • コーン油やごま油、ひまわり油などの多くのサラダ油は140℃から170℃

という具合です。

ですので、臨界温度が高ければそれだけ揚げ物や炒め物に向いていることになります。そしてエゴマ油やアマニオイルは熱に弱いため、そのままドレッシングのように直接サラダにかけたりして使うのに適していることになります。

以上がトランス脂肪酸対策の基本となります。

飽和脂肪酸不飽和脂肪酸?オメガ?

それならトランス脂肪酸だけ気にすれば健康的といえるのかというとそうでもありません。先程、脂質をバランスよく摂ることが重要と書きましたが、油はその種類によって体内での働きが全く異なります。そして大きく取り上げられるのがオメガ3とオメガ6という種類のオイルです。前者の代表格としてアマニオイル、後者はコーン油や菜種油といった一般的なサラダ油です。それらは細胞膜に張りを与えたり、弾力を与えるといったように逆の作用をします。従ってどちらかが良くてどちらかが悪いというものではなく、両方必要なのです。オメガ3を1に対しオメガ6を2~4の比率で摂取するのが良しとされています。それではもう少し詳しく見るために、その種類分けから始めてみましょう。

飽和脂肪酸VS.不飽和脂肪酸

大分類として、まずはこの二つに分かれます。脂肪酸とはオイルの成分の一つで炭素と水素と酸素(炭化水素)から成り立っています。「飽和」という言葉は脂肪酸を構成している炭化水素の鎖に水素が入る余地がない、つまり水素が飽和していることを指します。逆に「不飽和」とはまだ水素の穴があることを表しています。

飽和脂肪酸の特徴

  • 常温で固形
  • 人間の体内で合成可
  • 固まりやすい、酸化しにくい⇒熱い料理向き
  • 牛、豚、鶏(恒温動物)といった動物性油脂に多く含まれる
  • 植物性油脂ではココナッツオイルに多く含まれる


不飽和脂肪酸の特徴

  • 常温で液体
  • 人間の体内で合成できるものとできないものがある(以下参照)
不飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸VS.多価不飽和脂肪酸

次に不飽和脂肪酸の中にも一価と多価の脂肪酸に分けられます。一価とは炭化水素の鎖の中に水素の穴が1箇所あるもの(2重結合が1箇所)、そして2か所以上の水素の穴があるものを多価と呼びます。

■一価不飽和脂肪酸(オメガ9)の特徴

■多価不飽和脂肪酸の特徴

  • 必須脂肪酸(人間の体内で合成不可)
多価不飽和脂肪酸:オメガ6VS.オメガ3

ここで出て来るオメガの番号は脂肪酸を構成している炭化水素の鎖の末端から何番目に水素の穴があるかを表しています。つまりオメガ9は端から9番目に穴があり(9番目と10番目が二重結合)、オメガ6は6番目に、また9番目にも穴があることを指しています。同様にオメガ3は3番目、6番目、9番目に穴があることを表しています。

■オメガ6

オメガ6のオイルには概して次のような特徴があります。

  • 栄養分を排除、精製度が高い、長期保存可能、⇒体に良い成分は残っていない
  • 高温で抽出されている⇒トランス脂肪酸に変容していることもある
  • 炎症作用:菌の侵入を防ぐ⇒アレルギー、糖尿病、がんを引き起こす
  • 凝固作用:止血作用⇒心筋梗塞脳梗塞を引き起こす
  • 代表的なオイル:サラダ油、菜種、紅花、ひまわり、とうもろこし、大豆、米、綿実、グレープシード、ごま(温帯地方の植物)

■オメガ3

オメガ3のオイルには概して次のような特徴があります。

  • 固まりにくい、酸化しやすい⇒冷たい料理向き
  • 魚(変温動物)に多く含まれる
  • オメガ6オイルの炎症作用と凝固作用を打ち消す作用がある。
  • 熱で酸化しやすいため、多くの製造には低温圧搾した(コールドプレス)で抽出される。
  • ラン藻類にも含まれるので、これらを食べている青魚もよい。深海で生息する白身魚や養殖の魚には含まれていない。
  • 牧草にも含まれている。牛肉を食べるなら牧草を食べて育った牛の肉がよい。通常の牛は、遺伝子組み換えの大豆、とうもろこし、成長ホルモンや抗生物質を打ってそだてられている(グレインフェッド)ので、避けること。グラスフェッドの牛肉、羊肉か平飼いの鶏。動物性食品には食物繊維が含まれていないため、悪玉菌が繁殖して大腸がんになりやすいので、たくさんの野菜と一緒に食べる。
  • 代表的なオイル:エゴマ油、アマニ油、カメリナオイル、サチャインチオイル(寒帯地方の植物)

まとめ:上記の特徴から言えること(自分なりの「よい」の定義)

動物性油脂のバターは常温では固形の「飽和脂肪酸」です。それに対応する植物性の「飽和脂肪酸」はココナッツオイルとなります。どちらも飽和脂肪酸であることから、体内に入った際に固形化しやすいことになります。つまりそれが血管の中であると動脈硬化を引き起こすと考えられるわけです。ところがココナッツオイルは、エネルギー化しやすいという特徴があります。それは体内に取り込まれても燃焼してなくなりやすいということ。そういう意味で蓄積されにくく「体に良い」とされるわけです。ただ、この飽和脂肪酸は人間の体内でも合成されるので、積極的に摂取する必要はないのです。

次にオリーブオイルは植物性オイルの中でも熱に強い(臨界温度が210℃)ということから、加熱しても体に不要かつ悪影響を及ぼすトランス脂肪酸が発生しにくいオイルという点で「体に良い」とされるわけです。念のために言及しておくと、揚げ物や炒め物などの加熱料理をする際にオメガ6やオメガ3のオイルを使用するとトランス脂肪酸が確実に生成されるのです。

そしてオメガ3(アマニオイル等)とオメガ6のオイル(サラダ油)についてはいずれも必須脂肪酸であり、人間の体には必要な栄養素であり体内で合成できません。従って食事から摂取することになるのですが、オメガ6のオイルは様々な食品に使用されています。意識しなくても無意識のうちに見えないオメガ6を摂取しているということから、現代人はオメガ6過多になっていると言われています。逆にオメガ3の摂取量は非常に少なくそれらの比率は10:1もしくはそれ以上にオメガ6を多く摂取していると言われています。そのためオメガ3のオイルは積極的に摂った方がいいと言われますが、オメガ6の量を減らさずにオメガ3を摂ると脂肪過多になるので、オメガ6のオイルをオメガ3のオイルに置き換えることが推奨されているわけです。そんなオメガ3の代表的なオイルが亜麻仁油なのです。

そういうわけで、オイルはそれぞれの種類をバランスよく必要な量を摂る必要があるわけです。そのベストなバランスと量が今の食生活とどれだけかけ離れているかを知り、ベストな状態に持って行くことが大切ですが、自分の現状を知ることもとても難しいのも確かです。というのも上述のようにオイルは自分が添加していないと思っても既に既製食品に添加されていることが多いからです。その最も多い、というより圧倒的に多いと言われているのがオメガ6タイプのオイルです。ということでせめてオメガ6の添加を控えて、オメガ3を使いましょうということになるわけです。
また困ったことに、オイルの体積がそのまま脂肪酸の量となるわけではないのもまたこの問題を複雑にしている要因の一つです。そういった意味で、自分に対するオイルの適量を知るには厳密にはもっと調べる必要があることは多いのですが、基本的にはこういったことを各自気にして、自炊のためのオイル選びや外食の仕方に意識を向けて行けば、他の国で規制が進んで行くように、だんだんとシェアされる情報は多くなっていくのではないかと思います。
今回この記事を書く上でネット上の情報の他に下記書籍を主に参照しましたが、他にもオイルについての書籍はたくさんあるので、読んでみたいと思います。 

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Stuff to Blow Your Mind-invention:棺桶、ヒツギ、棺、柩、生き埋め恐怖症、死体盗掘人

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Stuff to blow your mind-inventionのプログラムから今回はCasket(棺)についてのエピソードを紹介したいと思います。

Invention: Casket-a-go-go, Part 1

https://player.fm/series/invention/casket-a-go-go-part-1
今回のテーマは「棺桶」です。なかなか面白いことをテーマにしますよね。このエピソードが掲載されたのがハロウィーンの時期なので、それに関連したことをテーマに掘り下げているようですが、そんなに掘り下げることがあるのかと思ってしまうことを興味深い角度から掘り下げて実際に面白いんですね。さすがです。

そんな棺桶についてさらにPart 1からPart 3の3つのエピソードに分けて配信されてます。

では紹介に入る前に、まず日本語で「棺桶」の類義語ってありますかね。「ひつぎ」ぐらいですか。でも「ひつぎ」にも「棺」と「柩」があるようです。それらの違いは?

  • 棺桶=棺
  • 棺+遺体=柩

という説があるようです。あくまでも説らしいですが、こういう区別をするんですね。この記事を書くまでは知らなかったです。

ということで、今回のエピソードです。この回は、棺桶に入れられた自分がまだ生きているもしくは生き返るかもしれないという状況に陥った場合、その危機を脱するための「発明」についてです。

棺桶に相当する英単語としてcasketとcoffinがありますが、それらの違いが何であるか?今回のポッドキャストはそこからスタートしています。

どうやらそれは形だそうです。casketは直方体の遺体を安置する入れ物で、日本でもなじみのあるあの形のもの。そしてcoffinは棺桶をシンボル化したような形のもの。そうドラキュラの寝床のような肩の部分が広い6角形の「ザ・棺桶」というあの棺を指すようです。これも知らなかったです。

そこから、話は西洋文化圏の人は結構生き埋めにされることを恐れているという方向へ展開します。彼らは日本と違って土葬します。そしてどうやら歴史的に人が完全に死亡していないのに早まって?もしくは誤って?埋めてしまった!という事例がかなりあるようなのです。土の中で息を吹き返して「出してくれー!」と叫んで実際に救われた人がいるようなのです。中には埋葬された女性が生き返り地中で助けを叫んで、運よくその墓地で遊んでいた子供がそれに気づいて掘り起こされたが掘り起こされたときには時すでに遅し。再び地中に戻したがまた息を吹き返して地中から叫び声が聞こえて掘り起こしたけれど今度は本当に死んでしまったという2回生き埋めにされたという冗談のような事例もあるとのこと。そういう話を恐れるがゆえに、「土葬するときは死亡したことを確認してから埋めてくれ」と言い残す人が多いとか。つまり死亡を宣告されても数日は置いて様子を見ろということらしいです。さらにあのクラシック音楽かのショパンは妹に自分が死んだら心臓を取り出してくれと言い残して死んだそうです。そしてこんなジョークも紹介されています。

狩猟に出かけた二人のうちの一人が、卒倒してしまった。呼吸はしていないし目はどんよりしている。その様子から死んでるように思われた。残りの一人がレスキューに電話し、どうしたらいいか尋ねるとオペレーターが言うには、まずは落ち着いて「死亡を確認してください」と言う。しばらくの沈黙の後銃声が聞こえた。そして電話口に戻った彼は言った「OK。次は何すればいい?」。

これはジョークですが、ショパンにしても確実に死亡していないのに誤って「殺される」よりも、手荒な方法でも確実に死亡していることを確認して欲しいということが強く望まれていたことの表れのようです。

そこで、話は生き埋め防止装置の発明へと移ります。いろいろな工夫があるようで、土葬された人が息を吹き返したとき、地上の人に生きていることをベルで知らせる装置や、脱出できるようにされた棺や酸素を送る工夫など、西洋人の生き埋め恐怖の大きさを物語っているように思いますね。

日本ではあまり考えられない恐怖ですね。日本だったら火葬されますから、お墓に到着したときは骨になっています。でもよく考えると、誤って死亡を宣告されて、火葬されている最中に息を吹き返したら、それも恐怖じゃないですか?生きたまま火あぶりですよ。日本ではそういう事例はないのでしょうか。そこに怯える人は聞いたことありませんが。

そんな風に生き埋めにされることに対する恐怖症に名称があってtaphophobiaと言うらしいです。「生き埋め恐怖症」ですね。ホストのお二人もご存じなかったぐらいレアな単語なんですね。使用頻度は低いでしょうが雑学の一つに覚えておきます。いやあ勉強になりますね。覚えてられるかな?

その他今回学んだ単語を忘備録的にちょっと記録しておきます。

  • embolm:  香料を詰めて防腐保存する、ミイラにする
  • exhume: 〔埋葬した死体を検視のために〕掘り出す、掘り起こす〔忘れ去られた物事を〕明るみに出す、暴露する
  • false negative:  偽陰性(「正」のものを「誤」と判断してしまうこと)
  • false positive: 偽陽性(「誤」のものを「正」と判断してしまうこと)

Invention: Casket-a-go-go, Part 2

https://player.fm/series/invention/casket-a-go-go-part-2

この回では、Part 1とは逆に、確実に死んで埋められた遺体が掘り起こされないようにする「発明」です。何のこと?日本ではあまりそういう展開にならないと思うので不思議ですが、西洋の世界では遺体ドロボーがいるようです。resurrectionistという特にイギリスには死体盗掘人がいたようです。ウィキペディアにも説明が載っていますが、医学的な研究として解剖する遺体の供給が少なかった時に、解剖学者に雇われたそういう人たちがお墓へ行ってできるだけ「新鮮」な遺体を掘り起こすということが度々起こっていたのです。

死体盗掘人が普通の盗掘者と違うところは、盗む対象が遺体のみ。服を着ていたら丁寧に脱がしたり、高価な装飾品があってもちゃんとそれらは置いておくというのですから面白いですね。別々のルートで売り払おうとしなかったのでしょうか。どうやら法的には死体は誰の財産でもないという法律があったためのようです。それで、棺桶の上に石を置いたり、檻で囲ったり、見張りを付けたりという工夫をしたらしいです。

そして会話は、遺体を朽ちらせないようにする棺の「発明」へと展開します。長期移動できる棺桶をAlmond Dunbar Fiskという人がエジプトのファラオのミイラの棺桶のようなものを発明して販売していたという面白い話です。

Invention: Casket-a-go-go, Part 2

https://player.fm/series/invention/casket-a-go-go-part-3

 

そして最終回、ここではPart 1やPart 2のように「女々しい」棺桶の発明ではなく、ついに攻撃的な棺桶を作ったぞ!という話になってきます。つまりは盗掘しようとする人から防御するのではなく、盗掘しようとする人をやっつけちゃえという考えから出た棺桶です。しかしここまで来るともはや棺桶というか、棺桶の周辺システムというかんじですね。映画マミーとかアラジンとかそんなことはできないにせよ、クロスボーやショットガンの罠を仕掛けておいて、一定ラインを超えると矢や銃弾が飛び出してくるというものです。凄いのは「魚雷」がセッティングされていたというものもあったようです。つまり地雷に近いものらしいですが。でもそれじゃ、間違えて殺される人も出て来るではないかという話や、盗掘者として雇った人をわざとそういう仕掛けに引っ掛けて死なせ、その死体も供給してしまえという話をしてて、話はどこまでも展開しそうです。

まとめ

日本の文化では考えにくい事例の数々ですので、非常に興味深い話題がたくさんあります。第2話目で紹介されていますが、アフリカのある国では芸術的な棺桶が使われていて、その故人を象徴する形(靴や船、建物や動物等)の棺を作って陽気にあの世に送る文化など、初めは棺桶でこんなに話が展開するものなのかと思いましたが、まだまだ展開できそうですね。

松前漬けにちょーどえーサイズ 訳ありスルメいか&数の子

お正月はついつい食べ過ぎてしまいがちですよね。そんなときの食事は特に気を付けたいもんですよね。特にお餅の消費量は増えますし、お節料理も同じものを数日食べ続けるわけですから、普段の食材よりは気を使います。

ということで、きょう取り上げるのは!お餅はまた後日するとして、マイナーどころの松前漬けにしたいと思います。松前漬けはスルメ、昆布、にんじん、数の子がメインどころですよね。そこでいつも困るのが購入量です。みなさんそんなことないですか。うちは二人しかいないし、お酒もそんなに飲まないので、スルメなんてこの時ぐらいしか消費しないし、数の子Loverでもないので、普通に売られている量は多すぎるんですよね。それプラス特に数の子は高価!そこで少量で効率的に手に入れる術を探っていて見つけたのが…。はい、楽天買い回りの術です。

そうして見つけた具体的な商品がこれです。

ギフト&グルメ北海道

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それでも7枚入りです。小さいですけどね。でも小さいのがいいんですよ。切るのも楽だし、薄いので味がしみこみやすい。ところでこの商品は「訳あり」となっていますが、どんな訳があるんでしょうか。小さいこと?

今回の松前漬けに使ったのは2枚のみ。でもちいさいからか、やわらかいので、食べやすいですね。ハサミで切りながら、ちょこちょことつまみ食いをしてしまいました。

やはりこれ以上少ないものをネットショップで販売するのは難しいでしょうね。しかし楽天買い回り参加者としては1店舗としてカウントされるには1000円は必要なので、ちょっと消極的な理由ではありますが、ちょうどいい一品です。メール便で送料無料。配送業者を待ち受けなくていいのもいいですね。

そして忘れてはいけない原料も、イカと塩のみです。

 

数の子・海産物のやまいち

数の子/数の子 無漂白 訳あり 4折れ 200g カナダ産

https://item.rakuten.co.jp/rise-retailing/4orekazunoko200g/?s-id=ph_pc_itemname

残念ながら写真を撮るのを忘れたうえ、売り切れてしまったようでリンクも切れてしまっている可能性がありますが、この商品に助けていただきました。

またまた「訳あり」で恐縮ですが、うちは完璧な「形」は求めていないんです。4折れというんですね。贈答品にできなかった半端ものの様な小さいかけらばかりですが、松前漬けにするためにさらに小さく千切るんで、本当に十分です。

そして数の子に求めるとしたら無漂白です。クリヤー!

買い回りにぴったりの送料込み1000円ですしいうことなし。

楽天の買い回りは皆さん参加してますか?ポイントをがっさりと還元していただけるので未経験の方は是非とも参加してみてください。

それでは、良いお年を~。

完全無添加ハム・ソーセージ~無塩漬・天然腸・温屠体

クリスマスはいかがでしたか。大幅に過ぎてしまいましたが、先日のロティサリーチキンやケーキに加えてクリスマスに向けて楽天のポイント超還元祭で購入した商品をまた紹介したいと思います。クリスマスだからといって妥協してません。いつものように原材料を厳選された食料品です。では見てみましょう!

今日は、ハム&ソーセージ!

表参道通販クラブ

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無添加です。いや、保存料・増量剤・発色剤・結着剤・合成着色料ゼロの「完全無添加」です。なので言うまでもなく無塩漬ハム・ソーセージです。そしてソーセージの腸詰には天然腸を使用しているんです。

  1. 無添加ロースハムスライス 80g 1パック
  2. 無添加ベーコンスライス 100g 1パック
  3. 無添加プレーンウインナー 5本入り 125g 1パック
  4. 無添加黒胡椒ウインナー 5本入り 125g 1パック
  5. フランクフルト 3本入り 180g 1パック
  6. ボロニアソーセージ 1本180g 1パック

さらに材料は全て天然素材。ドイツ伝統の技である温屠体製法で生産されているとのことです。「温屠体」というのは、屠殺後6時間以内のまだ温かい肉のことで、そのおかげで普通の冷凍肉を原料とする場合に必要な添加物である結着剤を使わずに生産できるということです。

その他、ハム・ソーセージの生産に必要な立地条件が揃っており、その徹底ぶりに頭が下がります。商品には様々なバリエーションがあるので、他のも試してみたいですね。今回我が家ではシチューに入れさせていただきました。

 

 

 

布の山 濡れていようが 関係ねー

タロウの新規開拓能力は際限ないのか?

布の山を見ればしっこの義務感を感じるのだろうか?

洗ったばかりの洗濯物が干されるためにドンと置かれた状態の布の山。

脱水を掛けた状態なだけなのでまだ濡れているんですよ。

きれいに畳まれて表面が平らになっていればある程度積み重ねられていても「そそられない」ようで今のところは大丈夫ですが、そのうちそこにもやりだすんでしょうか。

そうなったらもう無法地帯。

なんとかならんのかなー。