雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

ハサミで切れる石?

今住んでいる家は、築40年以上のかなり古い家なので、引っ越してきたとき内装にかなり時間を費やしました。

築40年以上経っていたとはいえ、躯体はしっかりしていたので、内側をキレイにすれば全然いい家だったので決めました。

内装のぱっと見は、やはり汚い壁や天井、床だったので、天井は塗装し床はところどころ板を敷いたり、フロアマットを敷いたりし、壁紙を貼り替えました。

その際一番大変だったのが壁紙貼りでした。

古い家ということでリフォームしても良いことを大家さんから了承を得ていたので、壁紙は無難なものではつまらない!ということで各部屋ごとに違うものを使いました。

さらに単に各部屋に違う種類のクロスを使ったんではまだまだつまらないというのが、我が家の国交省大臣。

コンクリートの打ちっぱなし風とか、木目調のキャビン風なもの、レンガ調、モルタルタイル調のものを使うことにしました。

彼女はリアリティーが大切だといっていろんな壁紙を探しまくってましたね。

ぼくはそれを見様見真似で施工したわけです。

素人の初めての施工なので、ちょっと失敗したところはありますが、かなりいい出来です(自画自賛)。

特に部分的にしか見えないZoomなどでそれらを背景にしたら、結構みなさん「本物ですか?」って訊かれますし、実際生で見ても本物っぽいんです。

触らなければ。

そして、台所の水回りについてはもともとタイルが貼られていたんですが、白地にところどころ花模様が入っているもので、大臣はそれが気に入らないらしく、そこにも壁紙でカバーすることにしました。

そこは範囲も狭いし、タイル柄のもので、彼女に任せてやってもらいました。

しかし何年か経って、ちょっと剥がれたところとか、焼けちゃったところがあったり飽きてきたんですね。

そんなときに100均で1cm四方ぐらいの弾力性のあるタイルが集まったタイルシールを見つけてきたんです。

昔駄菓子屋で売っていたピンク色の1cm四方ぐらいの四角いお菓子のようなやつです(わかるかなあ)。

そこから新たにタイルシールを探したらしく、いいのを見つけた!

といって、「こんなんがあんねんけど、いいでしょ?」って感じで話し始めたんですが、全く想像が付きませんでした。

どういうものかというと、それが、今回のはさみで切れる石なんです。

「本物の石なんだけどハサミで切れるんだよ」

「曲げられるんだよ」

どういうこと?って思いませんか?

石ってそんな性質あった?

「すごく薄いから切れるし、曲がるねんて」

というのですが、薄ければ「切れる」じゃなくて「割れる」でしょ?

「曲がる」んじゃなくて、「折れる」でしょ?

そういう性質だったらそれはもう石じゃないでしょ?

「石風」の偽物じゃないの?

と聞いても、どういうわけか彼女自身としてはそれで納得している様子。

ぼくには到底受け入れがたい形容です。

そして、先日実際にそれを買ってきて見せてもらいました。

それが冒頭の写真。

パッケージはこれ。

商品にはたしかに書いてますね。

特殊な加工をしているからと言っても、どういうこと?

そこが気になって、それが合ってるとかいう話が耳に入ってきませんでした。

まあ、でも原材料「石 発泡PE」ってなっています。

石をめっちゃ砕いて砂状にしてそれを発泡PEの上に糊付けしてある?

まあ、そういうことならわからないでもないかなと言うことです。

ただ、部分的に使うようなこと言ってましたが、ちょっと高いですね。

確かにこれで全面覆うことは経済的によろしくないことは大臣自身もお分かりなので、その辺は心配してませんが。

「切れる石」

大したもんが出てきました。

リアリティーを追求するうちの国交大臣のような人には嬉しいんじゃないでしょうか。

たださっきも書いたようにかなりのお値段なので、あまり広範囲には使えないと思うんですね。

だからと言って部分的に使うと、その境の処理を考えないといけないと思うんですが、大臣はその辺はどのようにするんでしょうか。

若干パッケージは違うようですが、楽天にもありました。

気になる方は、ぜひ探してみてください。