雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

ニック式英会話(2)可能性の有無:これ何の判断基準かわかる?

前回の記事で予告していたニックさんの「新たな風」

過去形VS現在完了形

まずはこのトピック。

ぼくの場合、「時制」や「冠詞」について解説しているものが目に入ると、つい見てしまうんですよね。

そこで先日、つい目に留まった動画が、

ネイティブ感覚で完了形を一撃でマスター! - YouTube

という動画で、「現在完了形と過去形の使い分け」について、説明されているものでした。

完了形の分かりにくさは英語学習においてよく取り上げられるテーマで、もちろん分かりにくさを解消するための説明は教科書や参考書、文法書などでもされていますが、その教材の中の例文では理解できたり、大まかには「そういうことだ」ということを理解できても、実際に日常生活で自然に運用する上で「どっちだろう?」とか、「どうやって表現したらいいんだろう?」と悩むことがちょくちょくあります。

特に「経験」を表す完了形なんですが、みなさんは大丈夫ですか?

現在完了形の4つの用法以外の着眼点

そして、多くの教材がだいたい現在と過去と未来を一直線上に並べて、時間の流れの中で「ここを表現する」という「一辺倒」で「当たり障りのない」解説にちょっとしたフレーバーを加えた表現で済まされていることが多いんですよね。

そんな中、いつものようにあまり期待せず(といいつついつも期待してはいる)見ていたら今まで聞いたことがない観点で使い分けていることを解説していたんです。

それにははじめ疑念を沸かされつつも「一理ある」と考えさせられた後、大いなる風穴を開け、ぼくのEnglish Worldで一部覆っていた黒雲を吹き飛ばし、景色が一変したんですね。

現在完了形って、学校では3つとか4つあるよって習いませんでしたか?

  • 完了用法
  • 継続用法
  • 経験用法
  • 結果用法

だいたいこの4つだと思います。

当然、大概の動画やサイトの説明がそれについて語られ、そこまでなんです。

可能性の有無

しかし、ニックさんは「可能性の有無」または、「可能性の継続」という視点について説明されていたんですね。

彼は、これ1つのコンセプトで説明できると言っています。動作のや状況の継続もそこに含まれるというのです。

「可能性が継続しているか」を考えて時制を使い分けるということでした。

よく、yesterdayとかlast yearとか、時の副詞句が入っているときは完了形は使えないと習いましたよね?

これを「可能性」という視点でみると、過去の動作をもう一度繰り返そうと思っても昨日や去年はもうやってこないということになります。

だから「過去をもう一度やれる可能性はこれから来ない=可能性は継続していない」から、現在完了形では表現できない。

ということのようです。

言い方を変えると、「継続の可能性がないものを現在完了形で表現すると不自然に聞こえる」とも言えるのでしょう。

刷り込み感覚を最新知識で抑えつけろ!

動画では可能性の有る無しの判断として、

「世界貿易ビルに行ったことがある」

という例文を使っています。

普通の日本人(今までのぼく)だったら、時を特定する副詞は使ってないし、「行ったことがある」という経験っぽい日本語に引きずられて、完了形を使ってしまうと思うのです。

しかし正解は過去形で、その理由は、世界貿易ビルはもう存在しておらず、行くことができない、言い換えると行く可能性がないからということです。

中学校英語の刷り込みで、こういうところに過去形を使うのって、気持ち悪い感覚がありません?

ネイティブじゃないクセにいっちょ前にそういう「感覚」が寄生してしまっているんです。

おそらくこの感覚を持っている日本人は多いと思いますがいかがですか?

ということは、例えば、

ビートルズのコンサートに行ったことがある」

とか言う場合も、ビートルズは解散してるし、メンバーも亡くなっている人が多くコンサートがある可能性がないと判断して、過去形で表現するのが正しいということになるんだと思います。

今の間違った「経験」の感覚が拭えるようになるのには少し時間が必要かも…。

タイミングによる可能性を考える

次にもうちょっと短い時間軸で見てみます。

発言のタイミングが肝となることがあるようです。

「ランチを食べた?」は

"Did you have lunch?"

のように過去形でも

"Have you had lunch?"

と、現在完了形でも間違いではないのですが、「いつ訊いているか」により、適切か不適切かが決まります。

現在完了形で訊ける(適切)のは、まだランチと呼べるものを食べる可能性が残っている時間帯(午後1時頃の時間帯)までということで、午後5時頃など、もう夕飯の時間帯に現在完了形で訊くのは不自然(不適切)ということらしいです。

だから、メキシコ人とか午後2時ごろから午後4時頃まで昼休みをとる習慣のある人たちが話しているというシチュエーションなら、現在完了形が使える時間帯が変わるということだと思います。

とても文脈依存型の用法ということですね。

お~~!そういうことか!スゴイ納得しませんか。

じゃあ、今後可能性のないことを以前にしたことがあるという経験はどう訊く?

そこで、気になったのが、前出のWTCビートルズのコンサートのように、今後行きたくても、もう行けないところに過去行った経験はあるかという質問はどうするのか…

つまり、

WTCに行ったことはありますか?」

ビートルズのコンサートへ行ったことありますか?」

と質問したい時です。

今までのぼくなら絶対現在完了形を使ってしまいますね。

でも、この動画のコメントに同じことを感じた人の質問があって、WTCのケースを引用してニックさんが答えているんですね。

それによると、現在完了形で訊くと、やっぱりWTCはまだ存在するように聞こえるそうです。

なので、ここでも

"Did you go to the WTC?"

とか

"Did you ever go to the WTC?"

となるそうです!

ぼくは、これだと、単純に「WTCに行きましたか?」という過去の文章と同じになるので、例の「変」な感覚を覚えるんですよね。

でも、よく考えると「WTCに行きましたか?」って実際の会話でどういう流れで使いますかね?

なんかぶっきらぼうで唐突過ぎて、和文英訳テストでしか読まない日本語のように思いますよね。

実際の会話では、「いつ」という縛り(条件)がないと不自然じゃないでしょうか。

きっと副詞節を入れると思うんですね。例えば…

「まだWTCがあったときに、行きましたか」

という具合にです。

そう考えると、英語の過去形で

何の脈絡もなく"Did you go to the WTC?"とだけ訊かれたとき、まず

WTCに行きましたか」

WTCに行ったことはありますか」

という日本語訳(解釈)の候補が上がったうえでどちらにしよう?と考える。

前者は「いつ」という縛りがないので何か足りない感が残り不自然だ。

その点、後者の「行ったことあるか」という日本語は条件節なしでも自然なので、後者で理解しないと不自然になる、というしくみだと思います。

因みに「まだWTCがあったときに、行ったことありますか」と、いかにも「完了形の経験」っぽい日本語も成り立つと思いますが、これも英語では過去形となると考えてよいのでしょう。

考えてみると、日本語の「(時間や時点を特定しない過去に)行きました」という概念が、「行ったことある」という表現だと言えそうです。

エンパイヤ―ステートビルだったら?

試しに「エンパイヤ―ステートビルに行ったことありますか」で考えてみると、まだそのビルは存在するので、「まだエンパイヤ―ステートビルがあったときに」という「時の副詞節」は事実に反するため付けることはないですよね。なので、

"Have you been to the Empire State Building?"

と現在完了形で言うことができ、「実際にまだ存在するESビルに行ったことがあるか」という解釈になると考えられるんじゃないでしょうか。

もしも、

"Did you ever go to the Empire State Building?"

と訊かれたとき、「いったことありますか」という経験を表す意味に理解するには、「まだそのビルは存在するしなあ」という矛盾した思いがよぎるのでしょう。

だからといって、「前回NYへ行ったとき」などの「いつ」という副詞節なしに単純な過去形で理解することも不自然。

つまりどう解釈しても不自然な不適格な文章ということになると考えられるのではないでしょうか。

ただ、現在完了形で言うべきところを過去形で言ってもよい、ということを最後におっしゃっているので、この辺はその人の言語運用のクセや、両者の共通認識具合やシチュエイションにも寄って噛み合わないと感じることがあるのかもしれません。

過去形に「経験」用法を入れる?いや、入ってるぞ

だから、そうなると、ルール的に考えても、日本語では「行ったことありますか」と経験っぽく訊いている(現在完了形を使いたくなる)けど、英語では過去形を使ってよく、それがネイティブには自然に聞こえるのだから、辻褄は合いますよね?

ちょっと慣れるのに時間がかかるかもしれませんが、そうとわかれば自信を持ってそのように使い続ければいいだけですよね。

「したことがある(経験)」という概念が「過去」のことであることは容易に納得できると思います。その「表現」を「現在完了形」の専売特許のように習ってしまったために、英語にしたときには現在完了形で書かなくてはいけないと惑わされているのではないでしょうか。

これらを鑑みると、「過去形」にも日本語の「~した」という表現だけでなく、「(経験)したことがある」という日本語の「表現」も、概念と一緒に「過去形用法」としてあり得ると認識してしまえばいいのではないでしょうか。

英語で時の副詞が付いていない過去形も「(経験)したことがある」と訳せるとしたらすべてうまくいくように思いました。

…と思って、参考書を手あたり次第調べてみました。

マークさんも解説してますね

「実践ロイヤル英文法」には過去形のセクションに「現在完了の代用」という用法が記載されていました。

"ever, neverを伴って、過去から現在までの経験を表すこともある。"

言われてみると何となくこの「~代用」という用法を見たような記憶がありました。

しかし、当時は当然「代用って何?」ってイマイチピンとこなかったという気も薄っすらしてきました。

そして現在完了形のセクションに、過去形で過去の経験を聞くことができるが、

「彼女に会ったことがありますか」という日本語を「過去形」で

"Did you ever meet her?"

と質問すると、

”彼女が亡くなったか、とにかく彼女に会う機会はなくなっている、という前提があるかのような印象を与えかねない”

と解説されていました。

亡くなっているなら会える可能性がないということ…。

「与えかねない」とか不都合っぽく書かれていますが、とにかくそういう印象を与えたければ過去形を使えばいいということですよね。

お~~!正しくこれじゃん!

もう一つロイヤル英文法(「実践…」ではない)でもこの用法を説明していました。

"Have you visited Gauguin exhibition?"

VS

"Did you visit Gauguin exhibition?"

で、前者はまだ展覧会が開かれているという含みがあるが、後者は終わっている"ということをはっきり示すことになるという説明もある"。

とのこと。

最後の「...という説明もある」と言っているところから、ネイティブの中でも感じ方という点で、意見が少し割れるのかもしれませんが、まあ何のことを言っているか今では少し理解が深まりました。

その他にもいくつかの参考書を参照しましたが、この点について言及していても理由やイメージまでを説明しているものは見つかりませんでしたね。

アメリカ英語の口語では、そのように使うこともある」と書かれているものもありましたが、正しいんですかね?ニックさんはオーストラリア人ですが、そういう感覚をお持ちのようですからね。

この大して大きく取り上げられていないことこそ、大切なのに明確に簡単に説明できないことで、結構日本人を悩ませてきていることなんじゃないでしょうか。

そして、この二つの参考書にはいずれもマークピーターセンさんが関わっていました。

何十年も昔、学校の先生に勧められて「日本人の英語」という本を読んで感激したことがあります。

マークさんも「感覚」を言語化するのが上手な学者さんなんでしょうね。

何か上から目線のような書き方で申し訳ないですが、そういう資質を持った学者さんは大切ですよね。

まとめ

ということで、少なくともしばらくはこの思考で行き詰るまでは慣れるよう努めて、刷り込みから脱却して行こうかと思います。

ニックさんの動画ではそこまで言ってませんが、そのように説明が付くように思いました。

これがネイティブの感覚とのことですが、ネイティブの人でもこの「可能性」から来る不自然さのメカニズムに気が付いている人は少ないんじゃないかと思います。

だから今まで誰にも明確に答えてもらえなかったんだと思いますし、この解説があまり世に出回っていないのではないでしょうか。

ニックさんは、その他、完了形の使い方で有名な4つの用法に分けられないものも説明されています。

詳しい解説は彼の動画を見ていただけたらと思いますが、ぼくにとってはとても斬新な考え方の糸口で、多くのシチュエーションでの表現の暗雲がこれで少しずつ晴れていくようになりました。

しつこいようですが、自然体でケバケバしくなく、無理に興味を惹こうとしていないアイキャッチ画像だと思いませんか?

ぼくの文章の方が無理に誘導してるようですかね?

いずれにせよ、ぼくはこういう動画は好きで、ニックさんの動画、楽しんでます。

I'm lovin' it!(たぶん今の感覚はこれであってると思います)

この表現についての動画もいいですよ~。

これもうまく自分に落とし込めるようになったら、また紹介したいと思います。

ニック式英会話(1)最近お気に入りのYou Tuber英語講師

中学生になって勉強を始めて、アメリカにも滞在して曲がりなりにもコミュニケーションが取れるようになり、ありがたいことに今では仕事をもらえるようになった英語。

今は、海外で生活をするぐらいの英語には困っていません。

しかし日本語と同等に英語を運用できるかというと、そうは言えません。

時制や冠詞に関して、聞いたり読んだりするぶんには問題ありませんが、正確に話したり書いたりする際に完璧に操れるかというとやはり日本語との差は出てきます。

ぼくが「てにをは」の間違いを感覚的に指摘できるぐらいの感度で、英語の時制や冠詞の使い方が正しいかどうかの微妙な感覚を得ることはできないということです。

世間ではというと、日本には英語ができずに、英会話ができたらいいなと思っている人が多く、そういう人向けの教材がゴロゴロしていますよね。

ぼく自身そういう教材は必要としませんが、英語関連のページには興味があるからググったりするんで、グーグルさんやFacebookさんが勝手に「興味あるでしょ?」と言わんばかりに広告やおすすめ動画を挟み込んだり表示してくるんですよね。

広告の最初の数秒は相手にせざるを得ず見るのですが、多くはやっぱり胡散臭いとか、「はい、はいあれね」という触れ込みのはすぐにスキップします。

ただ、先程の「時制」や「冠詞」などについての解説動画は気になります。

とても興味深いYouTuberや講師の人で、波長が合いそうな人もいて、何人かはチャンネル登録しています。

その中で最近はまっているYouTuber(と呼んでいいのかな?)の英語講師の方がいて、ぜひスポットライトを当ててみたいと思いました。

それがニックさんというオーストラリア人の方です。

英語講師の見極め

上でも書きましたが、一応ぼくは英語は生活には困らない読み書き会話ができます。

しかし、やはり完璧とは堂々と言えないんですね。

聴き取りの面で言うと、ディズニー映画のようなはっきりした英語を話しているものは大方聴き取れますが、ちょっとやんちゃな登場人物や効果音の多い映画は字幕なしでは、聞き取れないところが多いです。

そして文法的な面で言うと時制と冠詞は基本的なことは分かっていますが、正式な文法や例外、間違っているが実世界では許容されて使用されている方法(俗に言う生きた英語)などは、やはりネイティブの方に確認を取らないと自信がないところがまだまだあると感じます。

だから英語レッスンを提供している動画をたまに見るんですが、気の惹き方が見え見え(そのつもりなくても)の人はすぐ離脱してしまうんです。

ホント、切り口や、プレゼンテーションって大切ですよね。

それぞれのリスナーさんに、合う合わないの講師がいると思うので、何とも言えませんが、このニックさんに「拒絶反応」を起こす人は少ないじゃないかと思います。

ニッチなニック

ニックさんがトピックとして選んでいることの多くは、もちろん英語学習ではよく話題にされることなので、はじめは気に留めなかったものが多いのですが、試しに見てみるとその解説は結構深いところにまで言及し、実際、感覚で理解したつもりになっていることとか、ナアナアになってちょっと不安定な理解をしていたこととかにまで触れているものがあるんですね。(ぼくだけかも知れませんが…)

そういう意味でニックさんが対象としているのは主に英語初心者だと思いますが、そうでない人でもためになることが、あちらこちらに散りばめられていると感じます。

言語の知識は、ある程度システマティックに習うと思いますが、教科書の違いだけでなく、出版社や筆者が複数あればそれぞれの単元の分類の仕方や深さも異なります。

それらの違いのニッチなところもうまく突いているんだろうなあと感じているのです。

何となくわかってもらえますかね。

という訳で、次回の記事から、ぼくにとって、勉強し飽きたというか、勉強しても感覚を得るまでわからないであろう永遠のテーマだと感じていたことに新たな風を送り込んでくれた(日本語合ってる?)ニックさんの動画をいくつか紹介したいと思います。

クリアストロングショット2か月目に突入

冬とは違って靴下を履くタイミングが少ないので、薬剤が擦れ取られることが少ないんじゃないかと思います。

ただ、気になる人はすぐにいじってしまうということもありますねー。

この約半月の間にも先端部分の中途半端に浮いていた部分を(緑丸)はがしてしまいました。

この緑の部分はそれ以下の部分より少し厚いんで段差があって引っ掛かるんで気になっていたんです。

これを…

こんな感じに…です。

そしたらだいぶ薄くなってしまいましたが、スッキリしました。

いじっているから薬の効き目がわからない!と言われるかもしれませんが、ぼくは結構いい線行っていると思ってます。

それが上の写真の赤丸の部分です。

開始当初の時の写真と比べてみると…

この白い斑点が現時点ではありません(2つ上の写真)。

もちろん爪が伸びて、その部分は少し上昇していて、いまは木の幹の皮のように縦に少し黒くなっているんですね。

でも、新たな白い部分は発生していないように見えませんか?

最初に白い斑点で気になっていたのは、青丸のあたりに発生していたものなのですが、より根元の赤丸部分に白い斑点がでてきたころから何かヤバさを感じてきたんですね。

根本ということはそれだけ爪の再生場所に近いわけですよね。

だから、現時点でその部分(赤丸部分)に斑点がないということにぼくは改善がみられていると思っています。

現場からは以上です。

爪が崩壊の危機!クリアストロングショットアルファを使うことにした

昨年頃から足の親指の爪の表面の白いのがやけに目立つようになってきました。

斑点のようなものなんですが、乾燥しすぎたか何かと思って、最初はそれらをカッターで削ってみたりしたんです。

しかし、どうやら表面上の問題ではないみたいで、完全に削り落とすことはできませんでした。

毎日、お風呂でそれまで以上に念入りに洗っても変化なし。

そこでクリアーなペディキュアというのでしょうか。

透明な接着剤のような匂いのするもので、以前ギターを指引きするのに爪を強化するために買っていたものがあったので、それを使ってみたんです。

まあ、空気との接触を遮断すれば何か変わるかなという、根拠のない効果を期待せずに(期待して?)何かをやってみたくて、それを塗ってしばらく過ごしてみましたが、案の定、何の効果も現れませんでした。

そのためかどうかわかりませんが、かえって、その斑点の範囲が徐々に大きくなってきて、ある日、爪に少し薄い亀裂が生じたんですね。

爪は何層かでできているようで、爪全体ということではなく表面の部分が少し浮いたようになっていたんです。

それを見て、層が剥がれているから白く見えるんだと思いました。

その辺から、なんとなく

本来の意味で「ヤバそう」な

危機感を覚えるようになってきました。

このまま行ったら爪が腐るんじゃないか?

遺伝?

そこでちょっと思い出しました。

そういえば母親の足の薬指も何か腐ったプラスチックのようになっていて、小さいころそれがとても不思議に思えていたことを思い出しました。

とても変な表現ではありますが、爪全体が「きれいに侵されている」ような爪だったんです。(多分今も…)

つまり、普通は爪は伸びると先端に向かって長くなっていきますよね?

それが厚みを増していくように伸びているようです。

だがらモコモコとしていて、爪切りをしているのを見たら、その爪だけ表面を…どう表現しましょうか…全体的にリンゴをかじるように爪切りを使っていたんですね。

まさか遺伝?

なんてことはないでしょ。

ぼくの爪は、まだ完全に侵されていないからか、見た目もちょっと汚いし、他の指の爪の表面にも斑点が現れるようになったころ、まるでどっかでぼくの爪を監視でもしていたかのようにSNS上でかなり頻繁にこの商品が目につくようになりました。

クリアーストロングショットアルファ

自分の爪の状態ととても似ていたので、ある日その広告をクリックして見ました。

どうやら自分の爪は菌にやられているようだということがわかったんですね。

もしかしたら、このまま放っておいたら母親の爪のようになってしまうのか?

その剥がれて浮いた部分を削り取ろうと思ったんですが、硬くてうまく削れず、あまり深く削ると肉に達したり、その部分が薄くなって弱まるのも嫌だったんで、中途半端にしか削り取れなかったんですね。

ちょっと使ってみたいなあ…

だけど「ちょっと高いな…」と思いながら、少し気になったまま半年ぐらいが経ちました。

そして、状況が好転しなさそうだということを確認して、使ってみることにしたというわけです。

使用前、5月半ば頃の爪の状態がこれです。

薬剤はこんな感じの乳白色。

そして嗅いだことがあるにおいがする…

何だ?

あ、木酢液だ!

木酢液とは、炭焼きの時に出る副産物で、松脂みたいなにおいのするもので、入浴剤とか消臭、殺菌に使われるんですね。

おー、そういえばこの製造者は「北の快適工房」さんという北海道ブランドです。

森や田園風景を醸し出したロゴやサイトのイメージからすんなり「なるほど」と思ってしまったんですが、「薬や化粧品=化学薬品」という勝手な想像とのギャップから期待感が沸いています。

およそ半月が経って…

今の状態はこんな感じです。

だいぶ様子が変わって見えますよね。

そうなんです。

ちょっといじってしまったんです。

写真ではわかりにくいですが、爪の中央にあった薄く剥がれて浮いていた白い部分を削り落としたんです。

ちょっとでも引っ掛かりがあるとついいじって取りたくなってしまうんですよね~。

なので、もしかしたらかえって酷く見えているかもしれません。

でも爪は根元から生えますし、生えてしまった爪は良くならないので、伸びた後切り落とされるのを待つしかありません。

で、右側の端はちょっと薄めなんですよね。

それで、塗布したところを乾燥させる作用が強いのかわかりませんが、右下の白化した部分が縦にしわが寄って木の皮のような見た目になっていて、もっと「取りたい!」という感情に駆られています。

でも爪が薄いので削るわけいかず、こらえている状態です。

さて、これからどうなることか、今後追っていきたいと思います!

ただ、今、客観的に見て汚い写真だよなあと思っています。

が、これから現状記録のためにこういった写真をアップすることになると思うので、

「こんな汚い足の写真見たくないぞ!」

という方はどうぞスキップしてください。

でも、この商品が効いてくれるならだんだんきれいになっていくはずですからね。

とはいえ所詮足の指。

足指モデルではないので限界はあります。

少なくとも半年ぐらいは追いかけないと良し悪しはわからないですが、ここからスタートです。

オリジン~アランズ~カナガン 共通する哲学とは?

我が家のネコたちの現在の主食はオリジンオリジナルキャットでした。

彼らが生まれてから…というか、拾われてきたので家族になってから、ずっとこのフードで・し・た。

徹底した食材選び

我が家の食事は「本物の」厚生労働大臣よりもきっと非常に厳しい我が家の同大臣によって人間が摂取する食事が管理されています。

それは日本の食に関する実態が非常に危ういということで、

「国に任せてはおけん!彼らの発信にだけ耳を傾けていたら、ことが悪化して、彼らの間違った指導や指針が露呈した後に、謝罪されて終わり」

という「いつも」のパターンに陥るのが目に見えているからです。

正直、そう思っていてもだからといって自分でしっかりと管理できる人はどのくらいいるのでしょうか。彼女はそこいらで情報発信している調理師や栄養士などでもまだまだ甘いと言える人が多いと言ってます。

ぼくも一緒に情報収集して勉強してはいるものの、忘れていることが多いので、どこかしこから何かしら良さそうな食材や食品を見つけたらまずは彼女にお伺いを立てて内容を吟味してもらってます。

敵と思っていたものが実は味方

今では、うちで購入するものには好ましくない添加物が含まれていないことはもちろん、一見して良さそうに思えても、この商品は

「砂糖についての詳しい記述がない」

「この塩もどんな塩か書かれていないから怪しい」

「植物性油を使っていることだけがもったいない」

といったようなスクリーニングをパスしたものが大半です。

そうです、塩、油、砂糖、これらが結構見落としがちなんです。

これらは常識的にはできるだけ摂らない方がいいと考えられていますよね?

しかし本来これらの食材は、人間の基となる素材の中心的原材料であり必要不可欠なだけでなく、良質なものを摂っておればその量はそれほど気にする必要がないものです。

例えば塩は海水や岩塩として他のミネラルと一定の割合で摂取している限り、さほど取り過ぎることはないのですが、精製してミネラルなどを取り除いてしまい真っ白な「食塩」となってしまうと悪者に変化してしまうのです。

もちろん「記述がない」=「怪しい」「危険」ということではないけれど、その視点はとても重視しています。

そして商品自体のPRや原材料名リストから生産者の意図を感じ取り、商品や食材の製造品質を見極めているわけです。

ただ、それを原材料名リストから読み取るには慣れが必要です。かと言ってぼくらもまだ完全に理解しているわけではないので、おそらく本来OKなものも、読み取れないがゆえに弾かれているものもあるでしょうし、その逆も然りだとおもうので、その判定に非常には骨が折れます。

ということでその判定のほとんどは「大臣」に委ねています。

そして食事に関する環境を共有できる生産者を見つけたら、多少値が張っても彼らの活動に敬意を表して購入させていただくということです。

同じ哲学に由来するフードたち

長くなりましたが、その思考がペットフードにも適用されて、それでも無理なことや分からないことは多いけれど、常にアップデートしている自分たちの知識と共有できるフードが冒頭のオリジン製のオリジナルキャット(旧:キャットアンドキトゥン)だったわけです。

しかし、ここ数ヶ月の間の物価高上昇から、ネコたちのエンゲル係数が「コストプッシュ由来」で急上昇しているんですね。(大食いになった訳では無いと言いたい…)

そんな流れもあって、新たに「仕入先」を開拓し始めたところいくつかの商品が見つかって、うちの厚労大臣にもこの物価高から仕入先の変更を打診していくつかの提案をしたところGOが出たのがこの商品なんですね。

健康はお金に変えられないとはいえ、価格が倍ほどにも差があれば考えざるを得ません。アウトレット商品でやっと同じぐらいになるのですから。

これらの商品開発者は概してネコの健康に必要な要素や、彼らの本来の食事とはどのようなものかを考えて開発しているので基本的に「哲学」としては共有している事が多いんですね。

  • ネコは肉食
  • 穀物は不要ゆえのグレインフリー
  • 香料、着色料等の添加物不使用

オリジンも含め基本的にその辺からスタートして、いかに新鮮で安全な肉を使うか、そして穀物を使わずにカサを増すかを研究していると思うんですね。

したがって、これらのキャットフードの原材料は大まかに似ています。

もちろん具体的な原材料は異なりますが、概念的にと言うのでしょうか、それらから浮かび上がってくるものが似ているということです。

脱・恐ろしいミール

安いキャットフードに使われている「肉」は、「○○ミール」といった、病死、交通事故死、安楽死などした動物の肉や骨粉、衛生管理上問題ありそうなものを含む粗悪なものであることが多いのですが、調べれば調べるだけゾットする情報が出てきます。

もちろんそういうものでないものもあるようなのですが、つまりピンキリで、見た目ではわからないのが気持ち悪いんです。

粗悪なフードはそれらを主原料として、さらにトウモロコシや米、小麦といったザ・穀物を使っていることが多く、ものによってはそういった穀物の方が主原料だったりします。

フードによってそのレベルは異なるでしょうが、日本製は海外よりも規制が緩いためペットフードに関してはその点の哲学を持たない国産製品に対するぼくらの信頼はとても低いです。

今日、紹介するフードにはそういった材料は使われていません。

平たく言うと、人間が食べられるクオリティーの肉を使用しているということです。

本日のラインナップ

まずここで基本となるオリジンを見てみましょう。

オリジンオリジナルキャット

原材料の生肉やディハイドレード(乾燥)させた鶏肉や七面鳥、レバーや心臓、卵、イワシやサバ、ニシンが80%で、栄養素的にタンパク質として40%を占めています。そして豆類が続いています。

続いて先程のアランズです。

アランズナチュラルキャットフードチキン&ターキー

このフードは、乾燥チキン35%、ターキー生肉30%、ターキー油脂やグレービーを含めて70%で、栄養素のタンパク質として36%以上と謳われています。続いてジャガイモと豆類です。

穀物って何?

ただ、ここで気になるのは豆類やジャガイモが穀物じゃないのか?ってことではないでしょうか。

どうやら植物分類学上では野菜に入るようですが、分類の仕方や品種によって穀物にもなるようですね。

それでは栄養素としてはどうなんだという話です。

ネコには穀物は不要というか、炭水化物であるでんぷんを分解できないということで、不要と言われているんですよね。

ただ、炊いて糊状になっていれば少しは消化しやすくなるため、多少は大丈夫と言うことらしく、まあ、食材に含まれる栄養素が多様なため、一概にどれが良くてどれがよくないとは言い難く、その辺は非常に細かいことで素人には判断が付きませんが、いずれにせよ、でんぷんを多く含む食材はあまり多くない方がいいようです。

その点、さすがオリジンはタンパク質量が40%で群を抜いています。

とはいえ、タンパク質が多いフードが必ずしもいいかと言うと、そうでもないんですよね。腎臓を患っているネコには高たんぱくのフードは控えた方がいいので、そこは留意しておいた方がいいですね。

それにしても、キャットフードには炭水化物の表示義務がないようで、炭水化物は40%以下のフードがいいとよく言われますが、それを確認する術がぼくにはわかりません。

続いて紹介したいのは…

 

カナガンキャットフードチキン/カナガンキャットフードサーモン

チキン:乾燥チキン35.5%、チキン生肉25%

サーモン:生サーモン31.5%、乾燥サーモン15%、乾燥ニシン15%、乾燥白身魚14%

いずれもタンパク質量としては34%以上です。

そして、続く原材料の中で共感できたのが、さつまいもの使用ですね。さつまいもも分類の仕方が定まっていない食材のようなので、栄養素を確認することが大切だと思います。

大切なことは、さつまいもの栄養素的には炭水化物が30%そこそこ含まれていて、お米と同じぐらいだということじゃないでしょうか。

それだけに注目すると当然ネコには不要なものとなります。

それ故か、実は我が家の大臣からは認可されていません…。

しかし!

ちょっと昔話…

これはぼくの持論ですが、先代のタイショーが腎臓病を患ってベッドに飛び乗ることもできないくらい激ヤセしたあと、今まで通り階段を駆け上がることもできるぐらい復活して、最後の1年を劇的に、また有意義に生きたときに作っていた手作りフードの原料の1つがさつまいもだったんですね。

当時、腎臓病を患っているネコに必要な栄養とその割合を書き出しました。

気をつけていたのはタンパク質量、リンやマグネシウムが一定量を超えないことや、ビタミンB群(だったかな?筋力関係?)が一定量含むといった感じです。

次に、様々な食材を構成している栄養素をひたすら書き出しました。そしてそれぞれの栄養素が多すぎず少なすぎずとなるようパズルのように組み合わせ、最適となる食材を探し出した結果、さつまいもがかなりいい栄養素を構成していたんですね。

獣医さんに勧められた市販の腎臓ケアのウェットフードを基盤に、ささみまたは豚肉、さつまいも、にんじん、と乾燥エビで、それらを一定の割合で混ぜ合わせ作っていました。

因みに、ウェットのフードには水分が含まれているため、ドライフードと比較する際はパーセントやグラムの換算をするなど面倒なことがあります。

さつまいもは蒸かして、茶こしのような金属メッシュに押し当ててマッシュドポテト状にして与えていました。

このフードは腎臓疾患予備軍に適している?

そういう事もあって、炭水化物としてのさつまいもは必要ないと思うのですが、その他の栄養素のバランスを考えて、このフードも採用したんだろうなと想像するんです。

なので、ちゃんと精査した訳ではないし、したとしても数少ない経験からの感想なのですが、もしかしたら腎臓疾患を気にしているようだったらいいかもしれません。

もしも、今うちにいるタローやハナコにそんな兆候が見られたら、このフードをベースにベストなフードの模索を始めるかもしれないという程度ですが。

ぴったりのフード探しは大変

今のところ、ぼくらにとって、健康なタローとハナコにとってはオリジンが最適だと思っています。

もしも値段がここまで上がらなければ、もしももっと金銭的に余裕があれば、変えなかったと思います。

今回、それがきっかけで代替品を探し、これらのフードを紹介させていただきましたが、フードはネコそれぞれの健康状態や体質によって向き不向きがあるんだと思うんですね。

タイショーはぼくらが世話を始めた初代のネコで、当時のぼくらにはフードの知識は全くなく、パッケージの文言に踊らされて買っていましたが、それはそれはよろしくないフードでした。

雄ネコは結石ができやすいという知識だけはなぜか持ち合わせていたため、フード選びの焦点はそこしかありませんでした。

タイショーは2度膀胱結石(シュウ酸カルシウムの結石)で手術をしたのですが、初回の術後、再度結石ができないよう、獣医さんと相談してフードを与え、管理を徹底していたのに再発してしまった事実もあり、当時の獣医さんも「このフードで結石が再発するとは信じられない」と仰っていました。

2度目の術後には腎臓も弱っていたので、ケア対象が増えホントに難しかったです。

オリジンが「良い」フードであることは確かとはいえ、腎臓を患い始めてしまったら、高タンパクフードなので、もうそれは適さなくなるんです。

タラレバになりますが、もしかしたら最初からオリジンのようなフードにしていたら違った経緯を辿っていたかもしれません。

それだから、まだ元気なタローやハナコにはオリジンをあげたいけれど、そうとも言ってられないのが何とも心苦しいんです。

こんなときは「椀子そば」手法を試してみて!

因みに、よくフード選びで出てくる要因として、「食いつき」がありますが、うちで世話してきたネコたちは好き嫌いはなかったですね。

だから、普通はフードを変えるときは徐々に変えていくよう勧められるのですが、今回のフードに変えたときも一気に変えましたが何の問題もなくすんなり食べ始めてくれました。

きっと個体によるんでしょうね。

唯一、タイショーが腎臓を傷めてどん底の時、どんなフードも食べなくなったことがありました。

一口だけペロっと食べてはクンクンして2口目を食べないのです。

その時は

「何でもいいから食べてくれ…」

という思いから、泣く泣くおやつの力を借りたことがありました。

それでも食べてくれない…。

これについても、自分なりにいろいろ考えましたよ。

もしかしたら一口目に自分の唾液が付いて、その臭いがクサイと感じているのかも、と思って、「椀子そば」手法で一口分ずつお椀に給餌したら食べてくれたということもありました。

おそらく味覚がおかしくなっていたんじゃないかと思うんですね。

思考停止ではバランスは取れない

何でもバランスが大切で、バランスを取るということは

「これをしておけば大丈夫(バランスが取れる)なのね?」

といった何かに頼り切って思考を停止するような対処ではダメですね。

常にモニタリングしては、分からないなりにも仮説を立てて対処し、獣医さんと一緒にその結果を検証し判断するという一種のPDCAサイクルの繰り返しが大切です。

ここに挙げたフードは、そういうふうにバランス取りの基礎づくりにちょうどいいフードじゃないかなと思います。

念のために書いておきますが、いろいろ考えながらも偉そうに言ってますが、ぼくは獣医でも栄養士でもない素人ですので、その点はお忘れなきようお願いしますね!

 

ちょっと勘違いーヴァーチュオPOP そしてアルトの復活を願う!

前回、Nespressoのマシン、ヴァーチュオを交換した話をしました。

 

omoi-tameike.hatenablog.jp

 

その時、ヴァーチュオが発売されて3年経つ頃なのに、ヴァーチュオの新製品が出ずに、色展開だけをしていると書いたのですが、それは勘違いと言うことが発覚しました。

その誤解を呼んだ、最初に色展開をしたと思ったのがこのディスプレーでした。

実は、出稿した数日後、店舗にカプセルを買いに行ったときいつものように、展示商品を見たときにこれが色展開ではないことに気が付いたので、「ヤバっ」と思ったのですが、どうせこのブログの影響は大きくないので、訂正しないままここまで来てしまいました。

試飲用マシンとしてテーブルにも置いてあったのを見たら一目で違うことがわかりました。ネクストと形状的に確かに違いはありますが、このディスプレーは比較対象できるネクストと並んでませんし、宙に浮かせるために紙やプラスチックなど軽い素材で中空にして、さらにデフォルメした精巧なモックマシンのようにも思ったことや、普段見慣れない角度で目に入ったので、新商品とは思わなかったんですね。

人通りの多いところで「さっさと写真を撮らないと!」と思いながら撮ったので…というのが言い訳です。

それで、どこが違うのかというと、もちろん色だけではなく凹凸か減り、何よりサイズが小さいんですね。高さが低くなり、水のタンクや使用済みカプセル用のコンテナが小さくなっています。

聞くところによると、一番大きなサイズのカプセルが使えないだけで、その他は大きく変わっていないらしいですね。

一番大きなサイズのカプセルというのは、カラフェというもので、535mlの分量が抽出されるのですが、需要が少ないみたいです。

まあ、確かに500mlのコーヒーというと、アメリカのオフィスワーカーが1日分のコーヒーを巨大な魔法瓶のようなものに入れてオフィスに持ち込み1日かけて飲むとかいうシーンが考えられるかもしれませんが、あまり日本では流行らないかもしれませんね。

後は何人かでシェアするというのも考えられるかもしれませんが、30種類以上のオプションがあるところでみんなが同じものを選ぶということも、経済的理由以外ではめったにない起こらないでしょうからね。

とは言ってもですよ、ヴァーチュオ発売当初はこのサイズはなかったんですよ。

最初はアルトという414mlのサイズがあったんです。

まあ、上の表には入っていませんが、今は無きアルトがうちではピッタリのサイズで、それがカラフェに置き換えられてしまったんです。

だいたい、ヴァーチュオではなくオリジナルのマシンも小型のものや、操作がシンプルなものが後で発売されているのですが、それがヴァーチュオにも展開されたということですね。

おそらく、まず汎用性の高いマシンを発売して、そのうち消費者の中でだんだん自分に合った使い方が固定されてくるのだと思うのですが、それが概して小さい抽出が人気なんでしょうね。

もしもカラフェが人気なくなってきたなら、アルトを復活させてくれないかなあ~。

Nespressoタイマー?いやまさかね。でもさすがフォローは完璧です。


今までに何度かNespressoの話題を書いてきましたが、久しぶりにまたNespressoについての投稿です。

人が何か商品のレビューやコメントを残すときは、いい経験をしたときよりも嫌な経験をした時が多いんじゃないですか?

こういうブログではそうとも言えないですかね。

でもやはり嫌な時の方が話が膨らみやすいということはあるかと思います。

今回はその微妙な線を言っているケースです。

前回、今使っているVertuoというコーヒーマシンに2回不具合が発生したという話をしました。

以下のリンクがその時のものです。

omoi-tameike.hatenablog.jp

あれから約2年経った今、再び不具合発生したんです。

頼んますよ…ネスプレッソさん…。

保障期間ラストイヤー

ぼくはカプセルを買うときは、たいてい百貨店に入っているブティックに行くのですが、理由は、楽天ペイが使えるということや、何かしらのキャンペーンをやってないかのチェックや、新しいアクセサリーを見たいということがありますが、店員さんとちょっとしたお話ができることも楽しみの一つであります。

と言うのも、一度自分に起きた不具合のケースを話したところ、Vertuoのマシンには結構不具合が発生しているという話を聞いて以来、何かしら新情報はないかということを聞いてみたいと思っているからなのです。

一度、「あまり湯通ししない方がいいことが分かった」とか、「XXXしてからXXXした方がいい」とかいう情報をもらったことがあるためです。

あのNespressoさんが、こんなに大きな不具合を放っておくことはないだろうから、何かしら手を打ってくるはずだという期待をしていたこともあります。

そして、Nespressoのマシンは購入後3年間(1年+メンバーになると2年追加)まで無償修理対応してもらえるのですが、それ以降は有償対応になります。

ということで、昨年はそのラストイヤー(厳密には今年の1月)ということで、何か起きたらすぐに何とかしてもらいたいという気持ちがあって、前回から何だかんだいってたまに調子悪いことがあったので、不具合が起きるならもっとはっきりした症状を表すか、3年経っても大きな問題が起きないのならば、その後はずっと持ちこたえてくれという気持ちでいたわけです。

店員さんと意気投合?

そんな中、保証期間が切れるまで約2か月という頃になった昨年末、カプセル調達をしにいつものブティックに行きました。

そしていつものようにアクセサリの展示品をブラブラ眺めていると店員さんがやって来て話しかけてこられるんですね。

ぼくはあまり店員さんとかに話しかけらるのは好きじゃないのですが、ここの店員さんはみな当たりのいい人ばかりで、嫌な気持ちにならないので、その話しかけに乗り、「アクセサリーの新作ありますか」とか、「キャンペーンやってますか」とかいう話からぼくの不具合についての話へと移っていくのです。

その日においては、話しかけてこられた店員さんもVertuoをプライベートで使っていて同じような症状に見舞われたということで、お互いの様子を説明し比較し合うなど情報交換が始まりました。

たいていは自分では被害に遭っていないけど、お客さんから不具合を経験した話を聞いた店員さんから対処方法の提案をもらったりするのですが、やっぱマニュアル対応っぽくなっているんですよね。

こちらも2回も交換してもらっているので、不具合の「プチエキスパート」みたいなもんで、だいたいはその対処方法は試したことがあるんです。

だから、ちょっとしたグチのようにしゃべって、あわよくばその人が製造の方にでもそんなグチ情報をエスカレーションしてもらえたらいいなという感じでしゃべってますが、今回は同様に店員さんながら「被害者」とういうことで、変に楽しくなってしまいました。

同じ病気を持った患者さん同士が会話している感じなのでしょうか。

ラストイヤー(ラストマンス)の賭け

そして、その店員さん曰く、最近製造しているものはその辺の不具合を解消しているらしいので、もう一度交換してもらった方がいいと勧めてくれました。

そういうことなら、今までする必要がなかったけど、不具合対策として勧められていたこと、それは、

-電源をコンセントから抜き

-10数秒後に挿し戻し

-スタートボタンを押して

-準備完了したら

-スタートボタンを5回押して初期化する

という手順を毎回踏んでいたのですが、正直めんどくさいので、それをやめて通常工程で抽出することにしました。

これで不具合がまた起きたらもう一度カスタマーサポートに連絡して交換交渉しようという寸法です。

もしも、それで不具合が起きなければ、めんどくささが減ったということでそれはそれでOKということにしたのです。

Nespressoタイマー作動か!

さて2週間ぐらい経過した12月も中旬に差し掛かりました。

まだ、特に不具合は置きません。

なんだ、戻ったか?

いやいや、まだわからんぞ。

2023年1月…

順調に一度も不具合を起こさず年を越しました。

カプセルを買いにいつものブティックへ行くと、あのやさしい店員さんがぼくのことを覚えてくれていて声をかけてくださいました。

「いやあ、あれからまったく問題なく来ています」

「私、あれから…について設計の人に訊いてみたんです。最初にスイッチを入れて点滅している間…」

のようなコツ?裏技?的なことを教えてくれました。

そして、ご自身の勤め先の商品であるマシンの調子の悪さを抱えながら、プラス、ぼくのマシンの気遣いまでしてくれて、微妙な立ち位置で上手に話していらっしゃることに関心すると同時にとても嬉しかったです。

Xデーを通過

という気持ちで、ついにXデーを迎えました。

あれから不具合を起こさぬまま、無償保証期間の3年が過ぎて行きました。

まあ、それなら、このまま頑張ってくれ。

その日以降は、もう毎日そう思いながらコーヒーの抽出をしていました。

そしてそんな心配もだんだん薄れてきたころ、2月の半ば頃、ついにあの症状が発生しました。

抽出されない。

何という正に仕組まれたかのように発症しました。

まあ、もう今からじゃ無償じゃないのなら、ちょっと様子見てみるか。

そう思い、その日は諦めて、次の日に抽出すると、また復活しました。

これならまただましだまし行けるのかなと思いながら、数日過ごすと再び再発。

そして一日経つと復活。

もう、やめてくれよ。

中途半端に調子悪いのはこっちもサポートセンターに説明しにくいのだ。

ついに力尽きた

そんなこんなで過ごして2月も終わろうという頃、ついに復活しなくなりました。

それでも一日待ってみました。(だいたい「待つ」ってなんだ?)

復活せず。

おお、初めてのケースだ。

次の日もダメ。

ついに3日間いつもの蘇生術を施しても蘇生しなくなったのです。

とりあえず、もう一度電話してみることにしました。

会員登録を確認して、変な話ですが、今回は堂々と不具合を主張できました。

状況を説明すると履歴を確認されて、

「以前にも不具合が発生して一度交換されたんですね。ご迷惑をお掛けしています」

「いえ、2回です」

と、一度ジャブを与えたからか、こちらが不具合の常連だと感じてくれたのか、形式的に蘇生術や普段のルーティンの確認をした後に、マシンの製造番号を尋ねられました。

ちょっと怪しい交換品

本体の底に書かれている長い文字列を伝えると、

「…その番号は別の方の名前で登録されてますね。」

「いや、そんなことないはずですよ。もう一度言いますね。xxxx…。」

「それは譲渡されたものですか。」

何か話がおかしいぞ…。

「いいえ。」

「そうですか。少々お待ちください。」

と言ってしばらく保留の末、オペレーターの方が電話口に戻ってくると

「では無償で交換いたしますので、住所を確認させていただきます。」

と無償交換の方向へ進んだのです。

ぼくとしては、ここで保証期間が過ぎているから有償修理のオファーが来るだろうから、少し交渉しようと思っていたところ、無償交換してくれると言ってこられたので、逆に状況が気になりました。

もしかしたら、それまで使っていた2回目の交換品は、他のユーザーからの返品か何かで、そのまま製造番号をユーザー登録から削除していなかったか何かで、そのユーザーの保証期間内だったのではないかと想像しました。

もしくは、本当にそのとおりで、Nespressoさん側からしてみたら、不具合返品製品を使わせていたことを深堀されたくないと思い先手を打ったのかもしれません。

思い返すと、確か、前回の交換品は一度開封して状態を確認してから送られてきたように記憶しているので、その可能性はありえるかもと思いました。

いずれにしても、こちらの立場としては、それを確認する工程でこちらの保証期間満了を理由にこのオファーを取り消されてしまうのももったいないと思い、そのままありがたく交換していただくことにしました。

結果は

送られてきたものは今のところ正常に動いています。

Vertuo発売から3年が経つわけですが、そろそろモデルチェンジでもするんじゃないかということも考えていましたが、カラーが増えたぐらいで今のところ変化はないので、開発よりも不具合修正の方に注力しているのでしょうか。

それに加えて、他に不具合を経験されたユーザーさんに対してどのように対応しているかわかりませんが、カスタマーサポートがこのような結果に導いているということを考えると、ネッスルの巨人ぶりも納得です。

ぼく個人としては、贔屓にしてしまっていることもあるので、悶々とした月日を過ごしたけれど、理屈や理由よりも結果オーライということになりますね。

ということでぼくらのNespressoファンは続きます。

めでたしめでたし。