雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

コンビニの「はーい」ウーマン

以前、仕事への道すがら、
成城石井で買い物することが多かったのですが、
コンビニでもときおり買い物をしました。
それらのお店の本質に違いがあると言えばそれまでですが、
まあコンビニ店員とは、たまにトンチンカンな
会話になることがありました。
…という話です。

エコな地球人を目指しているぼくは、
いつも仕事用のカバンにエコバックを忍ばせていました。
そしてパンやら牛乳やら煎餅やらちょっとしたものを
買ったときはそれに入れるのですが、
成城石井では必ず「袋に入れていいでしょうか」と訊かれます。
もちろん成城石井提供のビニール袋です。
ですので訊かれる前に、「袋は要らないです」と伝えると、
計算を済ましたあと
レジ係の人はもれなくぼくの腕にぶら下がっている
マイバッグに気がついてくれて、
「その袋にお入れしましょうか」
と訊いてくれます。

それが、ある日、ドクターKグラシャス(仮名)に立ち寄ったとき
こんな会話になりました。

ぼくは、店に入るとサッと飲み物コーナーへ行き、
レジに牛乳を持っていきました。
そしてレジ嬢にすかさず
「袋は要らないです」と先手を打ちます。
「はーい」と、ルート記号(√)的などこかの外国語の発音にありそうな
難しい抑揚で、若干力抜けするカジュアルな返事。
ぼくが財布を取り出し小銭をゴソゴソしていると、
レジ嬢はビニール袋を取り出しているのが横目に見えました。
まさか…と思っていると、
袋の口を開けて牛乳を差し込もうとしているではありませんか。
(聞えなかったんかな?)
「あの…、袋は要らないです」と再度伝えます。
「はーい」と笑顔で同じテンション、同じ抑揚の返事が返ってきます。
しかしその手を止めません。どういう意味の「はーい」なんでしょう?
もう品物は袋の中です。代金を差出し、再度
「済みませんが、袋は要らないです」何でおれが謝らないといけないんだ、
と思いながら言うと、特に怪訝そうな様子もなく、
それなら早く言ってよ!という顔つきも見せず、
相変わらずルート記号の音程で
「はーい」と言って笑顔で牛乳を袋から取り出して、
牛乳を差し出してくれるのです。
一体なんだったんだ?
アンドロイドか?いや、SBのペッパー君(さん?)でも
もうチョイ気の利いた返事をしてくれるはず。
日本語がわからなかった?
いやいや、あれくらいの日本語が聞き取れずには
雇ってもらえないでしょう。
とても自信ありげなお返事でしたよ。
だいたい最後にはこちらの要求した結果になりましたからね。
何を言おうとYesというイエスマンらなぬ「はーい」ウーマン
いろいろと理由を想像していますが未だに答えは出ていません。