この舞台は既に千秋楽を迎えた後ですし、このブログの無影響力性を考えれば問題ないかなと判断しアップしています。
別にこの舞台の内容をディスっているわけではないのですが、別の部分でちょっとチクリと言いたいなと思って書いてもいいかなあーと思って書いてしまいました。
ということで、この舞台の概要は触れてはいるものの、内容に関しては一切触れていませんのでそのつもりでお読みください。
とある伝手から神津恭介シリーズ、「呪縛の家」の舞台を見に行くことになりました。
名探偵、神津恭介?
まったく聞いたことも目にしたこともない名探偵だったので、最初にこの舞台に招待してもらえる聞いたときは、コンテンポラリーのミステリーものかと思っていました。
正直言って、恥ずかしながら神津恭介というのが、明智小五郎、金田一耕助と並ぶ日本の3大名探偵の一人であることすら知らなかったからです。
今回の舞台、「呪縛の家」は高木彬光が生みの親である神津恭介の長編シリーズもの第二作で、世界の名作ミステリーを舞台化し上演していく長期プロジェクトの「ノサカラボ」という団体が舞台化したもの。
神津恭介役にジャニーズJr.の林一敬さんや、同じくジャニーズJr.の手島麗央さん、元光GENJIの内海光司さんが主要キャストで出演するということでチケットが取りにくいだろうということでしたが、ミステリー好きの我々のために取って頂けるということで招待いただいたのでした。
この舞台は8月下旬から東京の9日間(11回)で始まり、福岡で2日(3回)公演、大阪で4日間(5回)公演というスケジュールでした。
そして、無事今日の第一回目の公演が終わり、恒例のカーテンコールがあり、そこで一人の女性キャストが挨拶をしたのです。
言葉は一言一句覚えているわけではないのですが、「今回は、大阪や福岡でも公演が決まって、東京公演に来れないそういった地方のお客様にも、見に来ていただけるようになってよかったです。」と言った趣旨のことをおっしゃったんですね。
ぼくはもともと東京出身ではありますが、まあ大阪に来て長いからなのかな?
ちょっと違和感というか「そりゃないだろ?」感を覚えました。
「え?あなたたちは、マイケルジャクソンやビートルズ並みの方たちですか」
神津恭介を知らないのはぼくの無知のせいかも知れませんが、ジャニーズの方たちをぼくは全く知らなかったし、「ノサカラボ」自体、このブログを書くにあたって調べるまで知りませんでした。
ちょっとディスる様な書き方で申し訳ありませんが、「世界を回っているので、小さい日本では首都ぐらいしか本来回れないところ、何とかその他2都市でも公演ができました」って言ってるようなその口調がどうも引っ掛かりました。
もちろん悪気はないと思うし、もしかしたら本音では「もっと小さな市町村(地方)の人たちでも、大阪や福岡まで出てこれるようなら観てもらえるのでよかった」というようなことかと思うので、それほど腹は立ちませんが、忖度しないとそういう理解にならない発言は避けたほうがいいですね。
そういうことに敏感な大阪人だったら、特に東京に競争心を抱いているような大阪人だったら、大阪を「地方」呼ばわりされ、決して気持ちよく感じなかったのではないでしょうか。
もちろん福岡の方もですけど。
この公演が終わって、歩きながら一緒に行った生粋の大阪人であるカミさんに、
「最後のカーテンコールのあの女の子の挨拶、ちょっと…」
と言ったところで、
「大阪を地方って言ってたやつやろ?」
と、食い気味に話しに乗ってきたんですね。
やっぱりまあもう大人やし腹は立たないとはいえ、気になる一言であったことは間違いなかったようですね。
その発言の直後、もう一人の男性キャストが、その違和感を感じてフォローしようとしたかどうかはわかりませんが、「私は、大阪出身なのでここでは大阪弁で話そうと思います」と言って挨拶をしたのですが、挨拶を聴き終わると一切大阪弁が出て来ず、これもまた、フォローになってないんじゃね?という気持ちが沸いてきました。
それを受けて、また別のキャストの方が「全然、大阪弁じゃないじゃん」と言ったことを言って最終的なボケに対するツッコミを入れた感じで終わりましたが、何かこれってどうなん?という感じがしましたね。
それから、ぼくら二人で
「大阪人や福岡の人でない人でもその不適切さは感じるんじゃないかなあ。もしかしたら今日はどっかのSNSで炎上するかもね」
と、推理の話以上にそんな話で盛り上がってしまいました。