雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

TVにおける豆乳や牛乳の話

豆乳はとの位まで摂取していいのか

昨日、某チェンネルで豆乳について、先生を招いて説明するというTV番組が放送されました。無調整豆乳と調製豆乳の違いは?とか、豆乳は何が体にいいの?とかそういったことです。

豆乳はイソフラボンの作用でがん予防にいいという説明がされており、別にそこはよかったのですが、その一節で出演者の一人が、

「自分はガブガブ豆乳を飲むけどそれはいいんですか?」という主旨の質問をしてました。ぼくはとてもいい質問だと思って、回答を期待していましたが、そこで先生は、

「う~ん。せいぜいコップ1~2杯ぐらいにしておきましょう」といった具合の回答をするのみで、すぐにインサートが入り、豆乳にアレルギーがある人がいるので飲み過ぎには注意しましょうといった感じの説明があり、いいのか悪いのか、どのように良いのかまたは悪いのかは説明されませんでした。

「玄米粉パンケーキ」の件で書いたように、ぼくが知る限りでは、大豆イソフラボンは摂り過ぎると特に乳がんの発症を促進する作用があると記憶しているので、その辺を具体的に説明して欲しかったと思いますね。この番組で取り上げていたのはいわゆる普通の豆乳なので、ぼくが飲んでいる「スゴイダイズ」ではないので、それほどイソフラボンは気にしなくてもいいのかなとは思いましたが、せっかく出演者が振ってくれているのにあれは先生が意図的にはぐらかしたのか、スポンサー絡みの編集でああなったかわかりませんが、いただけないなあと思いました。

牛乳の賛否両論

もう一つ、同じ番組内で、ご長寿村落の方々の食生活でほとんどのお元気なご長寿の方々が牛乳を毎日コップ1~2杯飲んでいるというレポートがありました。ぼくにとってはもう牛乳は人間の大人が飲むものではないという認識ができあがっているのですが、このように生き証人のように「長寿=牛乳」と紹介されるととても惑わされますね。

ぼくとしても研究者ではない上、賛否の情報は常に変わるので、真実はわかりかねますが、最近では乳製品はどちらかというとあまり体に良くないという流れがあるように思います。だからといって長寿の実例があるんだということについても否定できないのですが、せめて、この方々は何歳のころから牛乳を飲み続けているのかを訊いてほしいと思いましたね。小さいころから飲み続けてきたのか。それとも70~80歳頃からなのか。これは豚肉や牛肉をよく食べるという事実についても同じで、うちの99歳で亡くなったばあ様も肉は好きでしたけど、若い頃は貧しくてそんなに食べれるものではなかったものです。

こういったご長寿のマネをして牛乳や肉を若いうちから摂っていいのか?あの番組を見ると、様々な年齢の視聴者が各々の年齢でも「体にいいのかな」と思ってしまうように思うので、その辺は鵜呑みにしないことが重要になってきますね。

そして鵜呑みにできないということは、この情報には何の意味もないということですよね。どういう状況で自分に当てはまるのか、わかったようなわからない情報。ためになったようでしっくりしない情報なんですから。これを機会に自分で自分が納得するように調べることが必須となります。

ボーっとTVをみているだけでは見た意味が全くないまま終わるので、気を付けないといけないという戒めの番組でした。