雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

無調整豆乳いろいろ~大豆イソフラボン視点

しばらく前に玄米パンケーキについて書いた記事で、注釈部分でしたが大塚食品さんが販売している豆乳のスゴイダイズについて言及しました。

omoi-tameike.hatenablog.jp

どんなことを言及したかと言うとスゴイダイズはおから部分も使っているため、大豆イソフラボンが「普通の」豆乳よりも多いということでした。

普段、豆乳はスゴイダイズを定期購入しているため他の製品は気にせずスルーしているんです。しかし、先日ふとスーパーで無調整豆乳が2つ並んでいるのを見てちょっと比べてみようと思いました。そしたら、なんとスゴイダイズ以外の製品にも大豆イソフラボンが結構な量含まれていることを知ったんです。むしろ他の商品のほうが多いです。

今回、ぼくは別にイソフラボンの量が「こっちの方が多いから良い」とか「少ないからいい」と言いたい訳ではなく、ちゃんと調べて記事を書くべきだったと思ったわけで、その点を少しだけ深堀りしてみようと思いました。誰かのブログやどっかで得た情報をそのまま鵜呑みにして言及していたので、自分で調べた結果をもとにもういていこうと思います。

まず、以下が、今回比較する無調整豆乳です。

  1. 大塚食品 スゴイダイズ

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  2. スジャータ 有機豆乳

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  3. キッコーマン おいしい無調整豆乳

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  4. Marusan 毎日おいしい無調整豆乳

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なぜ大豆イソフラボンについて気にしているのかというと、前の記事でも書いたとおり、体には良いのだが、摂り過ぎは良くない「かもしれない」代物だからです。世間では「✕✕にはイソフラボンが多いので体に良いです」とか言う傾向にあるのかもしれませんが、我が家の食事で気にしないでいたらおそらく摂りすぎることになる可能性が高いと思ったからです。

まず、イソフラボンの一日の摂取目安量は70mg~75mgと国が推奨しています。

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内閣府食品安全委員会https://www.fsc.go.jp/sonota/daizu_isoflavone.html

大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方

2006年5月
食品安全委員会

https://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-singi-isoflavone_kihon.pdf

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その根拠になると思われる部分を上記の記事からの引用します。

  • 「この大豆イソフラボンは植物エストロゲンの一つといわれ、その化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)と類似しエストロゲン受容体(エストロゲンレセプター)に結合することから、促進的あるいは競合的に種々の生体作用を発揮することが、試験管内の試験や、動物実験で示されている。即ち、大豆イソフラボンに関する研究報告として、ヒトがん細胞に対し、アポトーシスの誘導、増殖抑制、浸潤に関わる機能の阻害作用、または発がん促進を示唆する作用が、また動物実験において発がん抑制作用、臓器によっては発がん促進作用を示す等の報告がある。これらの効果がヒトにおいても発揮されることが推論されうる。例えば骨粗しょう症乳がん前立腺がん等の予防効果が期待されるが、一方、乳がん発症や再発等のリスクを高める可能性も考えられる。しかし未だ実際に多くの研究が行われている段階にあり、ヒトにおける大豆イソフラボンの有効性と安全性についての議論は確立していない。」

難しいことはよくわかりませんがぼくなりに要約すると、

ということだと思います。

つまり、大豆イソフラボンはプラスの効果が期待される一方、動物実験によりマイナス効果が確認されていて確証はまだ取れていないが同様なことが起こり得るので、念のためその量を制限しておきましょうということだと解釈できます。

そこで目安となる70mgはどれくらいなのかということになります。

その量を先程の豆乳で考えるためにそれぞれ表記された含有量を見てみます。

  • スゴイダイズ      57mg/200ml
  • 有機大豆        30mg/100ml
  • おいしい無調整豆乳   29mg/100ml
  • 毎日おいしい無調整豆乳 46mg/100ml

スゴイダイズだけが200ml中の値なので、100mlではその半分で28.5mgとなります。

前回の記事でスゴイダイズは大豆イソフラボンの量が他の商品より多いみたいな書き方をしていましたが、実際はこれらの中では最小値です。

どういうことかなと思って考えてみたら、前回の記事以降に商品がマイナーチェンジしていたんですね。それまでは要冷蔵だったのが、今は常温保存ができるようになっています。何を変更してこうなったのかわかりませんが、前回よりもイソフラボンの含有量が今の商品の方が少ないのだと思います。常温保存できるようにすることの代わりに何らかの理由で大豆イソフラボンが犠牲になったのかもしれません。もしそうだとすると、「大豆イソフラボン視点」に限って言えば我が家にとってはよかったですね。

何故か?簡単に言うとそれだけたくさん飲んでもいいことになるからです。

我が家では、別の記事で書いているようにNespressoのコーヒーを好んで飲みます。一杯のコーヒーに豆乳を約50ml入れるので、大豆イソフラボンは15mgぐらいの摂取量になります。それを一日に2〜3杯飲むので大豆イソフラボンの摂取量は45mlぐらいです。

前回の記事を書いた時はスゴイダイズのマイナーチェンジ前で倍近く多かったので、一日の目安摂取量ギリギリになっていたのですが、マイナーチェンジ後の数値ではこうなります。

食事としてその他に納豆や豆腐、味噌汁なども食べるので、それらにどれだけ含まれているかは測れませんが、ある程度のバッファーがあると思うので、このスゴイダイズのマイナーチェンジはぼくらにとっては良い方への大きな変化だったということになり、献立次第ではパンケーキにいれてもいいかなということになります。

また、大豆イソフラボン以外にも大豆を丸ごと摂るというホールフーズの観点からもスゴイダイズは気に入ってます。他の商品も、無調整ということなので同じようなコンセプトで生産されているのであれば、同じ効果を享受できるかと思います。

さらに、あまり大豆食品を摂らない方は他の商品の方が大豆イソフラボン視点で見ると多く摂取できるので良いかもしれません。さらにスゴイダイズの別商品として高イソフラボン大豆「ゆきぴりか」を使用した「スゴイダイズゆきぴりか」という商品には200mlあたり80mgの大豆イソフラボンを含有しているそうなので、少量の豆乳からイソフラボンを多く摂りたいという場合はこちらも検討されるとよいでしょう。

あとは味ですよね。無調整豆乳はやはり慣れないと味がたんぱくという印象があると思います。実際そうなのかもしれません。ぼくも小さいころはたんぱくというか水っぽいなというイメージであまり好きじゃなかったです。しかし10年ぐらい前ですかね。仕事の合間にスーパーで何か体によさそうな飲み物ないかなと探していた時にふと目にしたのがスゴイダイズだったんです。ここに挙げたのは950ml入りですが、125mlサイズのを見つけました。今まで見たことない豆乳だったんで試しに飲んでみたんです。そしたらとても濃厚で味がしっかりしていてすぐに気に入ったんです。それからしばらくは自分だけのお気に入りでしたが、かみさんにも何気に勧めてみたところ気に入って、それから我が家ではずっとスゴイダイズの大ファンということです。

そして体にいいということで量を気にせず飲んでいたところへ警鐘が鳴らされて、こういうことを考えることになったというわけです。

いずれにしても豆乳は飲む量をコントロールすれば健康飲料であることは間違いないようなので、是非ご自分のお気に入りの豆乳を見つけてみてください。