雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

SOMバーガーの社会貢献pro&con

以前、SOMバーガー(仮名)でのお話をしましたが、もう一つ、別の店員さんのことを紹介したいと思います。
その店舗は、バーガーの注文が入った場合、注文を受けてから作るという慣わしとなっているようで、注文の後によく数字の書かれた「旗」を受け取ります。これから作るので、後でその旗と引き換えにバーガーを渡すというアレです。
 
そこでぼくもある日バーガーを注文して旗を受け取り、テーブルにつきました。暫くしてロボットのような店員さんがお盆を持ってやって来ました。
おう、早い早いと思ってテーブルにスペースを空けると、店員さんが
「◯◯バーガーです」と言います。よく見ると旗の数字が違います。
「あ、違いますね」と応えると、無言のまま表情を何一つ変えず、まるでからくり人形のようにくるっと踵を返して別のテーブルに行ってしまいました。
まあ新人なんだろうと思いながらその日はやり過ごしました。
 
数週間後、また同じ店舗に行き、注文をしてテーブルで待っていると、また例のカラクリ店員さんがお盆を持ってやってきて同じ会話をして、同じように去って行きました。
いくらなんでももう新人じゃないでしょって思いながら、まったくデジャブのようなこのできごとについて、ぼくは考え始めました。
 
そのために少し観察してみると・・・。
ラクリさんがぼくのテーブルを後にした様子を追ってみると、何と旗の立っているテーブルすべてに立ち寄って進んでいるではありませんか。まさかと思いつつカラクリさんの行動の観察を続けてみると、バーガーとともに厨房を出ると、一番近い旗のところから順番にテーブルホッピングというか、テーブル「はしご」をしているのです。
確実に何かおかしいと思いました。
 
さて、考えた末、まず、言えることはそのカラクリさんは数字が読めないということです。いや、その人の仕事は、一つの数字の付いた注文を同じ数字を持っているお客さんのところに持っていくだけなのにそれが成し得ないということは、正確には数字を認識できないのです。だから数字を伝えたら明らかにおかしいので、注文商品名を伝えて、お客さんに、お客さんの旗の数字と自分が持っている旗の数字が同じかどうかを判断してもらっているのでしょう。ある意味凄い店員さんです。
 
そこでまた考え始めます。
一体このお店は何なんだと。そこで思いあたったのが、もしかしたら知的障害者の方を雇っているのかもしれないということでした。ホール係の店員さんは見るからに表情がなく、レジの女の子は初見では若干の違和感は感じますが、とても活発そうで、明るくて表情も豊かで他の子と変わったところはありません。いずれの店員さんも一見特にお客さんに不快感を与えるような感じではありません。
なるほど、SOMバーガーなので、そういうこと考えそうだとも思いました。
彼らの社会復帰?社会貢献?社会との交流を持つという考えでいるならばすばらしいことだと思います。ただ、もしも一見してそういう店員さんだとわからないのであれば、やはりせめてレジ係の人選にはもう少し配慮が必要かと思いました。せめてベテランと一緒に配置するとか。
 
今の世の中、お客さんの中には隠れモンスターがいるかもしれません。うるさいだけで済めばいいですが、手や足その他何が飛び出してくるかわかりません。レジ係の頭の中やレジスターの仕組みを想像して注文するお客さんばかりではないです。お客さんの注文をサッとレジの仕組みにいわば「翻訳」して打ち込める手腕、またはレジの仕組み通りにお客に注文させる会話の誘導能力を持ち合わせた人を人選するか、教育する必要があるでしょう。
 
もしかしたら、以前投稿した「きらい家」の「丼な計算?」をした店員さんも、もしかしたら、そういうポリシーで雇われた人かも知れません