雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

丼な計算?

とある勉強会の昼休みに行ったある丼ぶり屋の「きらい家」(仮名です)での話です。
他に3人の方と席に着き、ぼくは並の牛丼(320円)、ぼくの他にKさんも同じく並の牛丼、そして残りのお二人は正確には忘れてしまいましたが、別種類の丼物を注文しました。
仮にキムチ牛丼としておきましょう。
機嫌よく食事が終わるとお会計です。
そのお店は後払い形式なので、注文時に受け取る伝票を持ってレジに行きます。
まあ、四人が同じテーブルということもあり伝票は一つでした。
Kさんが伝票を持って先頭をきってレジに進みます。残りの3人も後に続きます。
そしてレジ係に伝票を渡しながら
「並の牛丼です。あ、別々でお願いします」
と言いました。
ここまでの流れに不思議なことは何もないと思います。
とても家族には見えない大の大人が四人。
この発言を聞いた人は普通に、ああこの人達は個人で支払いたいんだな、と思うのが普通ではないでしょうか。
レジ係は答えます。
「640円です」
その思いもよらぬ数字の根拠を求めてぼくの頭が回転をはじめました。
もちろん伝票を差し出したKさんも「・・・」のように一瞬その場に沈黙がありました。
Kさんは伝票の一ヶ所を指差して
「これです。この牛丼です」
レジ係は慌てた風でもなく涼しい顔で
「320円です」・・・ああ、そうですね。
はい。
問題は解決です。
先頭のKさんは納得されたご様子で立ち去りました。
しかし、ぼくの頭中ではまだその数字(640円)の計算式を探していました。
そしてすぐに思い浮かびました。
640=320x2という計算式です。
では、いったいなぜそんな数字を答えたのでしょうか。
ここから先は想像ですが、
そのレジ係が告げた数字は、並の牛丼(320円)2つ分の値段です。
「別々に」と聞いて、出した答えは注文された「メニュー別」の値段だったのではないでしょうか。
並みの牛丼x2+キムチ丼x2
そして「別々に」会計といったKさんに並の牛丼二つ分を請求。
メニュー別に会計をする場面に出くわしたことありますか?
ぼくは、そのレジ係がなぜそのような分類をしたのかが
不思議でなりません。
もしかしたら別の値なのかもしれませんが、
そのとき四人が注文したメニューのすべての値段を足したら640円では少なすぎるし、どのように組み合わせても320x2以外には640にはならないのです。
やはりメニュー別に合計されたのでしょうか。
いったいどんな計算をしたのか…。
この問題はぼくの中では迷宮入りしています。