雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

どこまでコーヒーに拘れるか?

以前から、うちはネスプレッソを愛飲していることはこのブログにも書いてきました。

ネスプレッソをご存知ない方のためにちょっと書いておくと、ネスプレッソは、カプセル入りのコーヒーの粉と、それを抽出する専用のマシンを販売している会社のブランドです。

十数年前に実演販売されているところに惹かれてマシンを購入してから、新しい機種が出るたびに買い替えてずっと飲み続けています。

しかし、やはりその手軽さ故に少し割高なんですね。

節約対策

いうてもそれほど裕福でない我らが、毎食後に2人で飲むのですからお財布が気になるわけです。

それで8年ぐらい経過した頃、初めは、毎回ネスプレッソではなく、普通のコーヒーも飲もうということになりました。

でもコーヒーを淹れるとなるといろいろ器具が増えるじゃないですか。

手間もそれだけ増えるわけです。

インスタントの条件

それで、まずはインスタントコーヒーからスタートしました。

でも、その当時からすでにうちの健康志向はスタートしていたので、その辺で売られているインスタントコーヒーではダメだということで、まずは条件の設定です。

「インスタント+フェアトレード+オーガニック+デカフェ

というもので検索開始です。

なかなかの条件ですよね。

でも、一応見つかるんですね。

数は少ないですが。

それがマウントヘーゲンのコーヒーです。

かなり厳しい条件だと思ったのですが、わりといろいろなところで売られているうえ、結構リーズナブルな値段なのでしばらくこれを飲んでいました。

その後、この条件に当てはまるコーヒーが1つ出てきました。

スーパーLIFEのプライベートブランドであるビオラルのものです。

コロンビア産アラビカ種のオーガニックコーヒーです。

ぼくは、こっちの方が好きですね。

ドリップ

しかし、やっぱりネスプレッソのコーヒーと比べるとインスタント感が日増しに強く感じるようになってきました。

まあ、当然といえば当然。

そしてたま〜に飲む小分けのドリップが美味しく感じ始めてきてしまいました。

ただ、個包装のドリップはかなりの割高です。

もしドリップにするなら自分で淹れたほうが割安になるし、抽出する時間の5分少々のプラスならその甲斐はあります。

ということで、更に1年ぐらい経ってでしょうか、粉で自分で淹れたらどのくらい美味しくなるんだろうか、といろいろ調べはじめました。

正直なところ、その確かな答えは見つからなかったけど、自分が手を掛ける範囲を広げるわけですから、美味しくなりそうに感じたんですね。

そして器具や手間が増えても、その分美味しければいいかという理由をつけて、粉のコーヒーを探し始め、とりあえず自分でドリップすることにしました。

必要な器具はドリッパーと濾過紙、それとヤカンです。

で、これらを買い揃えました。

まあ、披露するほどのものではないですが…。

ただ、ボンビー性のぼくは濾過紙を毎回取り替えるのがもったいないと感じたので、こんなのも買ってみました。

これもドリッパーですが、メッシュが金属製で、やはり目の粗さが紙とは違います。

粉を直接ここに入れます。

使ってみて思ったのですが、目の粗さが紙とは違うし、お湯が染み出る部分は底面のメッシュしかないので、円錐形のドリッパーと比較したら、粉をたくさん入れればいれるほどドリップの速度の差が広がると思います。

紙が主流のネットなどでの情報を参照して実験してみるのには不向きですね。

そしてコーヒー粉の条件は、

フェアトレード+オーガニック+デカフェ

単純に先程の条件から「インスタント」を除いたものです。

ということで、マウントヘーゲンの粉状のコーヒーがあるので、それに変えました。

ああ、やっぱり違う。

そしてマウントハーゲン以外のものも試してみました。

うん、どれも美味しいです。

デカフェは味が劣るという人もいますが、ぼくらにはわかりません。

ミル

そんな感じで、だんだんエスカレートしていたある日、丸美珈琲店の社長さんのポッドキャストを聞いたんです。

そうしたら、やはり豆を自分で挽いて淹れたほうが断然美味しいし、ヨーロッパではコーヒーミルが各家庭にあるぐらいで、粉のコーヒーなんかよりも流通量がよっぽど多いということを知りました。

「そういうことか・・・どれくらい変わるのだろう?」と期待してミルをいろいろ調べてみました。

しかし豆からスタートするということは、更に挽く時間がかかるということだ・・・。

でも、お湯を沸かす時間がある。

その間に挽けば、小袋入りの粉から淹れるのとそんなに時間的差はない。

それでさらに美味しくなるなら、と思って、豆を挽くところから淹れることを考え始めました。

そこで必要なのは、コーヒーミルです。

ミルを選ぶ上で利用者が一番気にしているのが、「疲れる」ということのようでしたので、その点を考慮して、だからといってそんなに高価なものは買いたくないと、こんな感じのものを買いました。

実際に使ってみた感想としては、

「挽くのがそんなに疲れるか?」

でした。

このミルの性能が相当いいという触れ込みもなかったので、普通だと思いますが、そんなに力を入れなくても簡単に挽けます。

もしかしたらいつも2人分しか挽かないからなのかもしれません。

つまり、時間がかかって疲れるということなのかもしれません。

中には数万円するミルもあります。

でも、それらはどうやら、力が要らないだけではなく挽き目を粗挽きから細挽きまで調節できたり、挽いた粉も均等になるとか、それなりに付加価値いろいろあるみたいです。

毎回16グラムの豆を挽いていますが、さっきのミル内の豆のスペース的に20グラム前後なので、3人分以上必要ならもっと大きいものが必要になります。

そうなると、ヨーロッパで使っている、壁などに据え付け式のミルの方がいいでしょうね。

本体を押さえつける力がいらないですから。

まあ、そういうことで、今では豆をミルで挽いて淹れるということがコーヒーの抽出に関するカスタマイズの最高到達点となっています。

で、味はどうなん?

というところなのですが、はじめの頃はあまり良し悪しがわからなかったです。

やはりコーヒー専門店の方の味覚は敏感なんだろうなと思いました。

でも、何度もやっているうちに、挽きの粗さとお湯の注ぎ方で味が変わるという意味がわかるようになって来ました。

何ていうか、酸味と苦味が変わるんですね。

当然、挽きが粗いとそれだけ早くお湯が通っていきます。

そしてお湯をゆっくり注げばそれだけゆっくり落ちていきます。

お湯を注いだときに、水たまりになってしまわぬように、かと言ってサーッと透過しないような粉の粗さと注水がちょうどよくなるように調節すると美味しくなると思いました。

ぼくが感じる「美味しく」というのは、酸味が強すぎず、薄すぎないという感じです。

ぼくは砂糖なしで飲めますが、ミルク無し(つまりブラック)はちょっときついのです。(うちではミルクは豆乳とアーモンドミルクをつかってますが)

飲めないことはないですが、美味しく感じないんですね。

だから本当に期待していたのは、豆から淹れればブラックで飲んでも美味しいということだったんです。

中米のコーヒー豆

そして、それを期待する根源にあるのが、アメリカでの経験です。

ロサンゼルスに住んでいたとき、近所にエル・サルバドルから移住してきた一家が住んでいて、家族ぐるみで仲良くしていました。

その一家の奥さんが淹れてくれたコーヒーがブラックだったんですが美味しかったんです。

その当時はあまりコーヒーは飲まなかったし、飲んだとしても砂糖やミルク入りを飲むもんだと思っていたぐらいでした。

そんなときのコーヒーは衝撃的でした。

彼らの故郷のエルサルバドルは中米のコーヒー大国ですから、流石に美味しいコーヒーを知ってらっしゃると思ったもんです。

でも、当時はさっき書いたようにあまりコーヒーに傾倒していなかったので、どんなコーヒーなのかとかまったく訊かなかったんです。

今思うともったいないことしたと思います。

バケットリストの中身の一つ

今は、ネットで色々調べてそれぞれの特徴を知ったうえで買っていますが、はっきり言ってぼくにはあまり違いがわかりません。

もしかしたらデカフェになるとだいぶ味が変わるのかもと思って、たまにそうでないものを買っていますが、大きく変わるものではないのが正直な印象です。

ただ、丸美珈琲店ポッドキャストを聴いて一番興味を引いたのが、コーヒーチェリーが美味しいというものです。

つまりコーヒーの実は本当にいろいろな味がするらしいのです。

ストロベリーとかのフルーツの味がするものがあるというのです。

だからコーヒー豆の特徴でフルーティーな味わいというものもありますが、ぼくにはせいぜい酸味が少し強く感じられるぐらいで、「フルーツか?」というほどの感想が出ません。

そういう豆はきっと実自体がそういう味がするのだろうと思うので、いつかその実自体を食べてみたいと思っています。

実際デカフェ以外のものはそれほど試していないので、なんとも言えませんが、まったく感受性(といっていいのかわからないが)がもうちょいあればなあと思う次第です。

回り回って

それにしても最近驚くべきことを発見してしまいました。

それは、今まで割安だと思って豆を買って自分で挽いて淹れる方が、ネスプレッソで飲むよりも高くつくということです。

ネスプレッソLOVERとしては嬉しい発見でしたが、最近では自分で豆から淹れるという、なんというか、自分好みのコーヒーの探索というか、カスタマイズの可能性に楽しさを感じてきていることを思うと、なんとも複雑な思いなんですね。

ネスプレッソの方が安いし時短にもなるし美味しいしといういいこと尽くめなのにカスタマイズできない。

だからといってカスタマイズできる豆から淹れたものの味がわからないんだろという情けなさ。

ほぼギャンブル依存症

そしたら、先日コーヒー豆自家焙煎器なるものを発見しました。

コーヒーの味を左右する要因として豆自体の品質や焙煎具合、抽出方法やお湯の温度などいくつかあると思いますが、焙煎もかなりの割合を占めることをどこかで読んだ記憶があります。

こういうことって特に男は惹かれるんですかね。

どんどん新しいガジェットを使って、自分でカスタマイズするとおいしいものができるかもしれない!と思うと、つい欲しくなってしまうんです。

これは、ギャンブル依存症と同じ構図ではないでしょうか。

自分にはギャンブルに勝てる才能がないのに、もう少し踏み込めば、根本をコントロールできるようになれば、思っている結果にたどり着くはず…という幻想。

そこで自問します。

市販の既に挽かれたコーヒー豆と自分で挽いたコーヒー豆でのコーヒーの違いもそう分からないやつが焙煎を自分でやったぐらいで味が変わると思うか?

ホントのブラックコーヒー好きでないヤツに焙煎の違いがわかるか?

そうなんですよ。

確かにおいしいコーヒーは飲みたい。

でも時間がないとか言ってるヤツが、どれだけ情熱を注げるか?

味の違いがわかるオトコになって初めてそういうところに手を伸ばすべなんじゃないか?

そういう答えが自分から帰ってきた今、我に返って、もう一歩踏み出そうという意識を自制したわけです。

そういうわけで、やっぱりネスプレッソがちょうどいいってことに落ち着いてます!