雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

京都市洛西竹林公園ーたかが竹と思っていたけどされど竹

今日は、阪急京都線洛西口駅のトート阪急洛西口1周年記念イベントの広告に惹かれて出かけました。思ったほどの規模ではなかったので、そこでは、ジンジャーコーヒーを一杯買って、京都市洛西竹林公園へ向かいました。特に目標としていたわけではないのですが、その付近でぼくの興味を一番引いたということで、駅からは歩いていきました。

京都市洛西竹林公園

http://www.rakusai-nt.com/tikurin/

門を入ってしばらく行くと目を引く竹が見えてきました。ワオ!カメが重なってる!

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亀甲竹

その名も「亀甲竹」。とはいえ、亀甲の形をしているのは竹の下部だけ。上の方は普通です。竹の資料館のご主人のお話によると、突然変異で発生するそうです。この竹を利用した工芸品は京都特有のものらしいですが、実は他の土地でも発生するらしいです。しかし、この竹を使おうと思ったのは京都人でそれを使った工芸品を作っているのは京都だけということです。

その資料館ではご主人に竹についていろいろ興味深いウン"チク"を教えていただきました。竹にもこれほどの世界が広がっているんだと興味が湧いてきました。その資料館の裏にはウォークスルーできる庭園があり、そこでまた目を引いた個性的な竹がこれ。

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金明竹

分かりますか?全体的に黄色い(金色)竹の節と節の間に一つ飛びに緑の線が入ってますよね?この線はこちらから見て線が入っていない裏面に線が入っているんです。これを「金明竹」というらしいです。「金」があるということは、「銀」もあるんでは?と思いますよね。あるんです。

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銀明竹

これは青竹に黄色(金色)の線が同じように入っています。いやあ、こんな竹見たことなかったです。命名のパターンとしては金閣寺銀閣寺のような感じでしょうか。銀閣寺が実際には銀色っぽくないけれども、金に対比させてるんだろうなというネーミングです。その他、資料館には人工的に趣のある模様を付けられた竹や、四角いメロンやスイカを作る要領で育てられた四角い竹の標本が展示されていました。

こういった竹の地面の下はどうなっているかご存知ですか?

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竹の地下茎

こんな風になってるようです。竹自体の根っこはこの写真からは見て取れませんが、竹の直下にひげのようにラピュタの城の下のようになっています。ここで見えているのは地下茎であって根っこではないんですね。

資料館には、こういった竹に関する情報が展示されているだけでなく、竹を使った工芸品やお土産なども販売されており、青竹踏みの竹と、ネコを模った竹のマグネットを購入しました。青竹踏みの竹は竹の太さや竹を割ったときの高さによりいろいろなサイズがあるので、実際にその場で試してみてちょうどいいものを選べます。

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青竹踏みの竹

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ネコ型マグネット


あまり目的意識を持たずに出かけた先にこれほど興味深い世界が広がっていてとてもいい日でした。