雑食思想の溜め池

生活していれば自然と湧き出て来る思いの数々。ここは、ぼくの中でゲシュタルト形成や拡張へ向けて流れ着いた、様々な興味の源泉からの思想が集う場所である・・・。と意気込んで始めたものの、だんだんとその色が薄くなってきました。

お花咲く抹茶ケーキ~ロースイーツ~説明書はちゃんと読みましょう

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どうやって作ったんだ?
まず頭に浮かんだ感想です。料理人でもパティシエでもないぼくが知ったかぶったように言ってますが、このケーキには普通のケーキに使うような原材料が使われていないんです。

素人が見ても、「どうやって?」と思います。いや、もしかしたら素人だからそう思うのかもしれません。スウィーツに小麦使ってないなんてこと考えられますか。さらには乳、卵までも。将棋でいえば飛車角金銀桂馬抜きで戦うようなもんじゃないかと、これまた大して将棋に強くない人の例え方ですが言いたいことは伝わるかと信じてます。

あ!米粉か?まだまだ素人ですね。そのくらいは考えが及びます。それにしてもこんな主要メンバーなくして何を使ってんだ?どれだけ強力な補欠選手がいるんだってなりますよね。

このケーキはローフードというものの一つでその主原料にナッツを使うらしいです。なるほど、原材料の一番目にカシューナッツが来ています。それが占める割合はわかりませんが、かなりの量をつかうんでしょう。カシューナッツって高いんじゃないの?原価はいくらぐらいになるんだ?とかいやらしい方向へ思考が流れていってしまいます。

ナッツは違うにしてもその他のほとんどが有機栽培の材料を使っています。それだから安心ですよね。それゆえ罪悪感を抱く心配なく食べれるのです。

この写真の女性が何に後悔せずにすんで喜んでいるのかはわかりませんが、ぼくらはいつものようにダイエット的に食品を選んでいるわけではありません。ですので、ここで不使用とされている材料の中で小麦、乳、上白糖、保存料、着色料を使っていないというところに注目しています。加えて上述したように、有機栽培の材料を使っています。

さらに低温製法です。低温の何がいいのかというと、高温になると生成されるトランス脂肪酸やアクリルアミド*1の心配がいらないということです。これらは油や炭水化物などが高温で調理されると発生するものなのでできれば避けたいものなのです。さらに栄養素も温存できます。

今回はある記念日に合わせて、いつものように楽天の買い回りにそんなロースイーツを購入したんですが、これらのどれかが欠けていたら買わずにすませたか、他を探したかもしれません。

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そんなロースイーツは日中に冷凍で配達され、それをその晩に食べたわけです。

ただ、ここで失敗してしまいました。解凍してからお召し上がりくださいという指示があるにもかかわらず、まだ半溶け状態で冷蔵庫から出して、まあアイスみたいな感覚で食べればいいっしょ、と軽い気持ちで6等分にしました。まだ硬さが残っており、濃厚なチーズケーキのように包丁が入っていきます。うわっおいしそう~。切りやすいし、ちょうどいいんちゃう?

さて実食・・・

「ちょっと味が薄いな~、でもロースイーツだからこんなもんなのかな?」

切ったときに濃厚なチーズケーキを連想させられたせいか、そんな風に思ってしまいました。

ー 翌日 -

夕食の後に切り分けた残りのスライスの一つをデザートとして冷蔵庫から出して、フォークを刺します。昨日よりも柔らかい。ちゃんと解凍されると生クリームまではいかないムースのような柔らかさ。

で、お味は?

「ん?おいしい!あれ、ちゃんと味がある!」

これがナッツなの?テクスチャーにしても味にしても言われてもわかりませんよ。よく考えると失礼な感想なのかもしれません。しかし甘さ控えめではありますが、それゆえスイーツを食べるときに頭の片隅で繰り広げられる葛藤やカロリー暗算と戦うエネルギーをすべておいしさだけに集中させて食べることができる絶妙なラインで甘さを維持してくれています。そうだったのかー。もったいないことしたなー。昨日食べた6分の1!
いやあ、温度というのは大切なんですね。解凍するかしないかというのは食感の問題ではなく、おそらく味覚の問題として大切なんです。今回はパティシエさんの指示にはちゃんと従って食べましょうという教訓を得ました。
さて、そうはいってもまだもうひとスライス残っています。最後にもう一回しっかりと味をかみしめながら溶ろける抹茶の風味を楽しみたいと思います。

 

ロースイーツ専門店 Raw&Raw

 

omoi-tameike.hatenablog.jp

 

 

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*1:トランス脂肪酸やアクリルアミドが気になる方は過去の記事(上記↑)をどうぞ